「本当に危ないので気をつけてください。」 マジで事故増える時期です。 年末年始に気をつけたい交通違反って一体なに? 元警察官が呼びかけ
意外とやりがち? 気をつけるべき行為とは
年末年始はクルマでの帰省を検討している人も多いですが、その際には交通違反で捕まらないよう注意したいところです。 【画像】「えっ…!」 これが覆面パトカーの「見分け方」です!(38枚) では、年末年始は一体どのような交通違反に気をつけるべきなのでしょうか。
年末が近づき、実家への帰省計画を立てている人もいるでしょう。 中には高速道路を利用するなどしてクルマで帰省するケースもありますが、慣れない道を走行することや急ぐ気持ちから、うっかり交通違反をしてしまう可能性も考えられます。 では、年末年始は特にどのような交通違反に注意すべきなのでしょうか。 まず高速道路を走行する際には、「最高速度違反」と「通行帯違反」をしないよう心がけましょう。 最高速度違反はいわゆるスピード違反であり、道路標識で指定された速度や政令で定める速度を超えて走行した場合に違反が成立します。 警察庁の統計によると2023年中、最高速度違反は88万8500件検挙され、126万7094件だった一時不停止違反に次いで2番目に多い検挙数でした。 高速道路はドライバーがついスピードを出してしまう傾向にあり、安全のためにも速度を意識しながら運転することが大切です。 また高速道路の最も右側にある追い越し車線を走り続けると、通行帯違反に当たります。 「追い越し車線を○分走り続けると違反」といった明確な決まりはないものの、ドライバーが守るべきルールやマナーを定めた「交通の方法に関する教則」では、追い越し車線の走行について次のように指導しています。 「追越しのため最も右側の車両通行帯を通行する場合であっても、前の車を追い越し終わったときは、速やかにそれ以外の車両通行帯に戻らなければなりません。」 つまり追い越しが終われば周囲の車両状況を確認しながら、早めに走行車線に戻ることが重要です。 さらに年末年始はある行為にも気をつけなければいけません。
飲酒行為だけは…本当にやめてください…!
それは年末年始に増える傾向にある飲酒です。 なぜなら、飲酒運転をしているつもりがなくても「二日酔い運転」で検挙されるケースがあるためです。 性別や体重、年齢、体質などによってアルコールの分解時間は異なるものの、一般的に体重60kgの男性がビール1杯(500ml)に含まれるアルコールを処理するのには約4時間かかるといわれています。 もちろん、それ以上の量のお酒を飲めばアルコールの分解により多くの時間を要します。 そのため飲酒した後は十分な休養時間をとり、少しでもアルコールが残っている可能性があれば車両を運転しないようにしましょう。 なお、呼気1リットル当たりのアルコール濃度が0.15ミリグラム以上で「酒気帯び運転」に当たります。 酒気帯び運転で検挙されると3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されるほか、アルコール濃度に応じて免許停止や免許取消しの処分があります。 加えて、アルコール濃度に関係なくドライバーがアルコールの影響によって正常に運転ができないおそれのある状態であれば「酒酔い運転」に該当し、5年以下の懲役または100万円以下の罰金と免許取消し処分を受けることになります。 また北海道警察が公表している資料「飲酒運転が伴う交通事故実態(令和元年~令和5年 5年累計)」では飲酒事故が12月に最も多いというデータもあり、忘年会や親戚の集まりなどで飲酒の機会が多くなる時期であることを意識すべきといえるでしょう。
そのほか道路が積雪・凍結しているときに、夏タイヤを装着したクルマで走行することも「公安委員会遵守事項違反」という交通違反に当たります(沖縄県を除く)。 スリップ事故を防止するためにも、積雪地域への帰省に際しては事前に冬タイヤやタイヤチェーンの装着など滑り止めの措置を講じておきましょう。 ※ ※ ※ 年末年始は普段と生活リズムや行動が変わるケースが多いため、クルマの運転はいつも以上に気をつけるという意識が肝要です。 また地域によっては積雪も見込まれることから、速度を落とし、急ハンドル・急ブレーキを控えるなど安全運転に努めましょう。
元警察官はる