【貯蓄3000万円超世帯】60~70歳代でも少ない。一覧表で確認する老後の貯蓄額
2025年がはじまりました。 続く物価高は厳しいものの、「今年こそ家計を見直して貯蓄をしたい」と考える方もいるでしょう。 ◆【図表5枚】60歳代・70歳代の貯蓄事情「持つ世帯・持たざる世帯」の割合を円グラフでチェック(出所:金融広報中央委員会など) 貯蓄の目標を立てるときにほしいものや車、教育費、住宅などを目標にされる方も多いですが、同じくらい大切なのが老後資金です。 人生100年時代においては、たとえば65歳でリタイアすると35年間が老後となっており、想像以上に長い期間となっています。仕事による収入がなくなれば年金のほか貯蓄などで生活することになりますから、まとまった貯蓄を用意しておきたいでしょう。 今回は老後である60歳代と70歳代に視点をあてて、実際にどれくらい貯蓄を保有しているかをみていきます。 物価高では「老後3000万円は用意したい」という方もいると思いますから、貯蓄3000万円以上の割合も確認します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【60歳代・二人以上世帯】貯蓄3000万円以上は何パーセントかデータで見る
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」から、60歳代の貯蓄事情について見ていきます。 ●【貯蓄ゼロ世帯を含む】60歳代・二人以上世帯の貯蓄額を確認 まずは、金融資産を保有していない世帯を含む、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情から見ていきましょう。 60歳代・二人以上世帯「貯蓄額の平均と中央値」 ・平均:1819万円 ・中央値:700万円 60歳代・二人以上世帯「貯蓄3000万円超」の割合 ・20.3% 貯蓄ゼロ世帯を含めた60歳代・二人以上世帯では、「貯蓄3000万円超」が20.3%となりました。 一方で「貯蓄ゼロ」の割合も20.8%で、ほぼ同じ割合で存在しており、二極化傾向となっている実態がみてとれます。 次章では、貯蓄がある世帯に絞ってみてみましょう。 ●【貯蓄がある世帯限定】60歳代・二人以上世帯の貯蓄額を確認 60歳代・二人以上世帯「貯蓄額の平均と中央値」 ・平均:2317万円 ・中央値:1270万円 60歳代・二人以上世帯「貯蓄3000万円超」の割合 ・25.6% 貯蓄がある世帯に絞ると、平均は2317万円、中央値は1270万円となり、中央値の水準が上がりました。 「貯蓄3000万円超」の世帯の割合は25.6%となり、約4世帯に1世帯が貯蓄3000万円を保有していることがわかります。 では、70歳代世帯ではどうでしょうか。