レヴァークーゼン幹部が主力2選手の去就に言及 「納得の行くオファーは来ていない」
戦力の維持にほぼ成功か
昨季のレヴァークーゼンはシャビ・アロンソ監督指揮のもとMFフロリアン・ヴィルツら才能豊かな若手選手達が躍動し、無敗でのブンデスリーガ初優勝とDFBポカール優勝を達成した。 その圧倒的な強さは伝説的とも言えるものだったが、あまりにもハイクオリティなサッカーを披露したことで主力選手が相次いでビッグクラブの獲得候補として現地メディアの間で名前が取り上げられるようになり、レギュラークラスの大量流出が懸念されていた。 特に移籍の可能性が高いと目されていたのが、守備の要であり主将も務めるDFヨナタン・ターだ。同選手をめぐっては既にバイエルン・ミュンヘンが総額2500万ユーロ(約42億円)のオファーをレヴァークーゼンに提示し、交渉にあたっているとされる。 しかし、レヴァークーゼンは最低でも4000万ユーロ(約67億円)の移籍金でなければターの売却には応じない方針を変えていない。レヴァークーゼンのシモン・ロルフェスSDもドイツ紙『Bild』の取材に応じた際に、ターを安売りするつもりはないと強調している。 「ヨナ(ターの愛称)について、我々にとって受け入れ可能で納得の行くようなオファーは他のクラブから来ていない。その状況に進展はない。ヨナと私との間、もしくは彼とクラブや監督との間に問題となることは一切ない。全くない。だから他の選手達も彼が練習場に姿を現してくれたことを喜んでいるよ」 また、ター同様に今夏での移籍が噂されているジェレミー・フリンポンについても同氏は残留の可能性が高いことを示唆している。 「彼についても、我々が興味を持つようなオファーは来ていない。我々がめざしているのは彼を引き留めて、強いチームを維持することだ。それが今年夏の移籍市場での我々の目標なんだ」 移籍市場が閉まるまで残り1カ月ほど。このまま行けば、レヴァークーゼンは昨季とほぼ同等の戦力を維持して来季に臨むことになりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部