【マレーシア】長谷川香料、工場新設へ現法増資
食品香料などの製造・販売を手がける長谷川香料は18日、マレーシアのヌグリスンビラン州に新工場を建設するため、同社の連結子会社であるTハセガワ・フレーバーズ(クアラルンプール)への増資を決議したと発表した。新工場への投資予定額は1億8,500万リンギ(約64億2,700万円)。拡大が見込まれる需要に対応するため生産能力を拡大する。 新工場は、ヌグリスンビラン州のエンステック工業団地に建設する。敷地面積は約4万8,300平方メートルで、2026年12月の稼働を予定する。工場用地は17年に取得済みだ。 新工場の建設に向け、長谷川香料は、Tハセガワ・フレーバーズ(クアラルンプール)の資本金を現在の2,500万リンギから1億9,600万リンギに増やす。Tハセガワ・フレーバーズ(クアラルンプール)は各種食品香料の製造・販売を手がけている。 長谷川香料は、増資について、今後も中長期的に安定した市場拡大が期待できるアジア市場とハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)市場で、現地需要拡大に対応した生産能力に拡大するため、生産拠点建設のための増資を決定したという。 長谷川香料は、着実なグローバル展開を図るという基本戦略に基づき、日本と米国のほか、中国、東南アジアを中心としたアジア地域に集中的に経営資源を投下している。14年10月にマレーシアで地場ペレスコル(19年4月に現在の商号に変更)を買収し、東南アジア販売拠点との連携などを通じた中核拠点として、成長率の高い東南アジア市場への浸透を加速してきた。