前代未聞のオファー合戦はメッツの15年7億6500万ドルで決着!MLBを席巻した“フアン・ソト争奪戦”のタイムラインを振り返る<SLUGGER>
昨オフの大谷翔平争奪戦に続き、今オフはフアン・ソト争奪戦が勃発。15年7億6500万ドルという“プロスポーツ史上最高額契約”でメッツが勝利した。その結末に至るまでの過程を、改めて振り返ってみよう。 【動画】これぞ“7億6500万ドル男”の本領。ソトがヤンキースをリーグ優勝に導く3ラン! ▼10月31日 前日にワールドシリーズが終了し、ソトがこの日正式にFAに。11月4日まではヤンキースとの独占交渉期間となる。この時点で『ニューヨーク・ポスト』紙は「メッツやドジャースを含む11~12球団が獲得に動く」と予想。 ▼11月4日 ヤンキースとの独占交渉期間が終了し、全30球団との交渉が解禁。ヤンキースはソトにクオリファイング・オファー(QO)を提示する。 ▼11月6日 この日の午後からソトが各球団との面談を開始する予定との報道。低予算のスモールマーケット球団で有名なレイズもソトに触手を伸ばしていることが明らかになった。 ▼11月8日 争奪戦に参加しているフィリーズのジョン・ミドルトン・オーナーが「ヤンキースとメッツの争いになるだろう。ソトはニューヨークにとどまりたがっている」との見解を示す。 ▼11月11日 ア・リーグMVPのファイナリストが発表され、ソトがその一人に選ばれる(最終的には3位で受賞ならず)。 ▼11月14日 レッドソックスがソト、および代理人のスコット・ボラスと約3時間にわたって会談。 ▼11月16日 メッツのスティーブ・コーエン・オーナーがソトと交渉。『ニューヨーク・ポスト』紙は「メッツのプレゼンテーションが非常に大がかりかつ詳細なものだった」と報道。 ▼11月18日 ヤンキースがソトと交渉。ハル・スタインブレナー・オーナーは「双方が非常に率直に語り合う良いミーティングになった」と手応えを示すも……。 ▼11月19日 ドジャースがソトと交渉。同日、ソトがヤンキースのQOを拒否。 ▼11月24日 『ESPN』の人気記者バスター・オルニーが「今週中に各チームがソトにオファーを出す見込み」と報道。すでにソトとの交渉を終えていたヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、レッドソックス、ドジャースの他、この時点ではフィリーズやジャイアンツなども条件を提示すると予想されていた。 ▼11月25日 webメディア『NJ.com』がヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、レッドソックス、ドジャースの5球団がソトにオファーを出したと報道。後に明らかになったところによると、この時点で各球団が最低でも総額6億ドルのオファーを出していた模様だ。 ▼12月3日 ボラスが「ソトが移籍先の候補を絞り込む段階に入った」と公表。 ▼12月6日 “ボラスのスポークスマン”ともいわれる『ニューヨーク・ポスト』紙のジョン・ヘイマン記者が、「ソトの契約額は7億ドルに達する」と報道。 ▼12月7日 ヘイマンが「ヤンキースとメッツの両チームが7億1000万~7億3000万ドルまで条件を引き上げた」と報道。 ▼12月9日 ソトがメッツと15年7億6500万ドルで合意。後払いはなく、5年目(2029年シーズン)終了時点でのオプトアウトが含まれる。もしソトがオプトアウト権を行使した場合、メッツは残り10年(30~39年)の年俸をそれぞれ400万ドル引き上げることで無効にできる。その場合、契約総額は8億500万ドルになる。 なお、争奪戦で敗れたヤンキースのオファーは16年7億6000万ドル。レッドソックスも15年7億ドルを提示したとのことで、若き天才打者の争奪戦はわずかな差でメッツに軍配が上がった。 構成●SLUGGER編集部
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