電気代値上がり 1年前の146% ことしも“節電には向かない”暑い夏の予想 エアコンかかせず 家族全員“1カ所で寝て”電気代節約する主婦の知恵
■「言語道断」と藤井聡教授
電気代の値上がり、背景には補助金の廃止があり、これからエアコンが必要だというタイミングで、廃止の判断をしたことについて、京都大学大学院の藤井聡教授はこのように話した。 京都大学大学院 藤井聡教授:岸田内閣に対して申し上げたいのですが、言語道断です。そもそも岸田政権がなぜ補助金を出していたかというと、物価高で生活が大変苦しい国民のために実質賃金を上げ、しんどい暮らしを支えようということで、電気代の補助金を出していました。普通の国であれば、しっかり賃金が上がってくるとか、生活がずいぶんな楽になってきたことを確認してから、補助金を取りやめるのですが、今回は財源がなくなったからといってやめちゃうんです。 京都大学大学院 藤井聡教授:本来、私たちの暮らしのために減税していたのではなく、とりあえずお金があるから、その分だけやっていたというだけです。しかも6月減税するのに、電気代を上げてって、何のために減税しているのか意味がないですよね。国民の暮らしを第一に考えていないとしか解釈できない、今回の補助金の打ち切りに対して、私は『言語道断』と大きな声で申し上げたいです。 燃料価格が落ち着いてきたという側面もあるということだが…。 関西テレビ 神崎博報道デスク:もともとウクライナ戦争から始まり、円安の影響を受けて資源価格が上がり、なんとか国民の生活を助けようと思って税金を投入してきたのですが、ずっと出すわけにはいかないので、どこかで出口を探さないといけないと。本来だったら、今ぐらいの時期に物価高よりも給料の上がり方が上になって、生活が楽になったというタイミングが『たぶんこの辺だろう』ということで、やめることを決めていたのと、減税も6月から始まるので、この減税のタイミングで『なんとかなるだろう』と手を打ったのですが、皆さんの給料はそれほど上がってなかった。このタイミングで補助金が打ち切りになったという状況ですね。 そのような中で光熱費が上がるという状況だが、過度にエアコンの使用を控えると熱中症になる危険性もありますから、くれぐれも注意してほしい。 (関西テレビ「newsランナー」2024年5月31日放送)
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