電気代値上がり 1年前の146% ことしも“節電には向かない”暑い夏の予想 エアコンかかせず 家族全員“1カ所で寝て”電気代節約する主婦の知恵
■生活の知恵で節電する主婦「家族全員で寝る」 専門家は「温度下げずに、まずは強風で」とアドバイス
そんな中、1円でも電気代を抑えようと、奮闘する人もいる。 大阪・堺市に住む大西眞由美さん。夫と、大学生と高校生の娘、愛犬とともに暮らしている。 大西眞由美さん:朝ごはんの時間が多くて、晩ごはんの時間に増える、電気の使用量がIHなので。 大西さんは、電気代の節約のために普段から使用しないエアコンのコンセントを抜いたり、家族の夕食が終わったあとは間接照明の明るさだけで過ごしたり、あらゆる節約術を駆使して生活している。 その甲斐あってか、電気代を見せてもらうと…、 大西眞由美さん:これが5月の電気代で。 (Q.家族4人でこの額なんですか?) 大西眞由美さん:そうです。 なんと、4人家族で5612円。 大西眞由美さん:地球にやさしく生きていきたいと思ってるんですよ。フフフ。 そんな大西さんでも去年の夏の電気代は1万円を超えていて、このままではことしは数千円単位の値上がりとなってしまう。 大西眞由美さん:本当に大きい、どうしたらいけるかなって、めちゃ考えます。エアコンが要だなと思ってて。 電力の使用量が増える夏に向け、大西さんはすでに対策を考えていた。ことしは、夫婦2人が寝ている和室に、娘2人を呼び寄せ、愛犬を含めた家族全員で寝て、エアコンの稼働を1台に抑えるという。 大西眞由美さん:1カ所で寝るのは、決めてます。エアコンの性能に期待ですよね。 節約の専門家からは、エアコンの使用についてこんなアドバイスが。 節約アドバイザー 和田由貴さん:エアコンの設定温度って、1度変えるだけでも、10%ぐらい電気代変わってくる。風量に関しては、強風にしても微風とか弱風にしても、それほど電力に影響はない。設定温度を下げるのではなく、とりあえず強風とかにしてみて、風が強くなれば、ちょっと体感温度下がると思いますので、それでもどうしても暑いってときに、初めて設定温度を下げる。 6月からの値上がりに、「節電に向かない夏」の到来。これまでにない工夫で乗り切る必要がありそうだ。