残業当たり前を拒否!絶対に定時で帰る男性「強い意思を持つことが大事」 だらだら残業で稼ぐのはあり?成果主義導入の必要性は
Xでは、アンチ定時退社勢から「気持ちはわかるが世間を知らない若輩者の意見」「定時組はいつの間にか仕事振られなくなってる」などの声もあがっている。定時で帰るの大好きさんは「単純な話、仕事することで成長すると思う方はそうすればいいと思う。ただ、それを他人にも強いる必要はないんじゃないか」と指摘。 しかし、「もし自分にやりたい仕事があって、それが生きる意味というものになっていたら、時間もたくさんそこに費やすと思う。残念ながら、私は特にやりたい仕事はないので、今のスタイルに落ち着いている」と述べた。
■「定時退社は不安」は思い込み?
経営学者・東京大学大学院講師の舟津昌平氏によると、定時退社を不安と感じてしまうことは思い込みで、集団的誤解があると説明する。「例えば、『あなたは残業すべきだと思うか?』と聞かれた時、『私は良いけど、多分みんなは許しませんよ』と思っている。それを全員が思っているなら、『なんとなく集団の中で残業したほうがいい』と思い込んでしまっていることが起きがちである。そういうことが組織の中ではあるだろうと言われている」。
OpenWork「日本の残業時間 定点観測」(2023年11月)によると、2023年7月~9月の残業時間は22.76時間。残業について、舟津氏は「仕事は職場のチームでしていることが多いので、同僚の仕事を助けて一緒に残業したり、逆に自分が頼ったり、頼られたりすることもあると思う」と話す。 定時で帰るの大好きさんは「残業が発生するときは、昼くらいにはもう定時では終わらないと分かる。なので、終わらなそうなときは相談して、逆に終わらなそうな人がいるときは先に巻き取るといったことで、定時で帰るための努力をしている」。 また、「定時で帰るやつというキャラを作ることが結構大事だ。ただ、時間通り帰るのは当たり前なのに、なんでキャラを作らないといけないんだというモヤモヤはあるが、今はキャラを作って自己防衛をしている」と明かした。