【熊本競輪(モーニング)FⅡ】緒方慎太朗 5年半の積み重ねを初の地元戦で披露する
<4日・熊本競輪・前検日> 【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】 緒方慎太朗(25)=熊本・115期=が、地元戦で反撃開始だ。昨年は7月に体調を崩し、その後もなかなか調子が戻らなかった。昨年前期に86点だった競走得点は、後期82点台まで下がった。 【競輪・賞金ランク 古性優作が断トツの賞金王、史上最高額を大幅更新】 だが、今回は違う。「一緒に練習している島田竜二さんに『夏以来で一番良かった』と言ってもらえました。ようやく右肩上がりになってきたと思います」と大先輩からのお墨付きに気をよくして戦いに臨む。 ホームバンクでの初の実戦となるが、「変な感じですね。高校生からずっと乗っていたところでレースするのは」と、デビュー5年半での初体験にやや戸惑った表情を見せた。静かに、「できれば500走路で走りたかったです」とも話した。 九州の同期に伊藤颯馬や岩谷拓磨らがいる。だがそのスター候補に隠れて、緒方はデビュー戦で失格、初勝利までに8場所を要した。A級2班への昇班も2年かかった。 それでもコツコツと努力を重ね、着実に力をつけてきた。開門は9時45分で、3Rまでは無観客。だが緒方は5Rで、地元の声援を受けて走る。「今まで熊本のみんなの走りを見て、地元パワーがあるんだなというのは感じている。やっと走れるので、主導権を取る走りをしたい」。これまでの成果を全力で発揮するつもりだ。 ▼5R(緒方慎太朗) 地元の声援に応える押し切り。5―123―1237、5―1―6。 ▼4R(阿久津浩之) 11月以降にチャレンジで3V。点数にだまされてはいけない。5―13―全。