【NHKマイルC】過去15年で「前走1番人気」7勝 桜花賞2着馬アスコリピチェーノが牡馬を一蹴だ
前走1番人気馬が強い
NHKマイルCのデータをまとめてみよう。 【好走率アップ】 A「キャリア3戦or6戦」 B「前走桜花賞で掲示板内」 C「前走1番人気」 【好走率ダウン】 D「キャリア7戦以上」 E「前走6着以下」 【勝ち馬なし】 F「前走馬体重450kg以下or510kg以上」 G「前走0.8秒以上差で負け」 H「1月生まれ」 【連対馬なし】 I「キャリア2戦」 今回はプラスデータが3つ。アスコリピチェーノ、ディスペランツァ、ノーブルロジャー、ボンドガールの4頭が、2つのプラスデータに該当した。このうち、ディスペランツァはF「前走馬体重510kg以上」、ノーブルロジャーはG「前走0.8秒以上差で負け」、そしてボンドガールはF「前走馬体重450kg以下」とH「1月生まれ」のマイナスデータに該当。 マイナスデータを持たないアスコリピチェーノは桜花賞2着馬。桜花賞2着からNHKマイルCへ挑んだ馬といえば、2020年レシステンシアと同じ。加えて、互いに阪神JF勝ち馬でもあった。データ的な観点からも、連は外さないだろうと見てこの馬に◎を打つ。 相手は上記のプラスデータを2つ持つ3頭。まず、マイナスデータ2つのボンドガールは4番手。ディスペランツァとノーブルロジャーのどちらを上に取るかだが、ディスペランツァが引っ掛かるF「前走馬体重510kg以上」は、22頭が該当して馬券絡みは1頭(2012年2着アルフレード)だけ。一方、ノーブルロジャーのG「前走0.8秒以上差で負け」は、70頭が該当して2着が3頭、3着が4頭いる。連対率はほぼ変わらないが複勝率では後者が上回る。よって、ノーブルロジャーが2番手、ディスペランツァを3番手とする。 プラスデータC「前走1番人気」は、過去15年で7勝、複勝率34.2%と好成績で印をつけた4頭はいずれも該当。その他登録馬では、エポックヴィーナスだけだった。しかし、同馬は出走決定順が21番目タイで除外対象。というわけで、今回はこの4頭で決着する可能性が高いと結論付けたい。 ◎アスコリピチェーノ ◯ノーブルロジャー ▲ディスペランツァ △ボンドガール 《ライタープロフィール》 門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。 以前働いていた会社では、入社2年目から血統を担当していました。当時は2代目ですら知らない名前が並んでいたのが、今は3代、4代にもリアルタイムで走っていた馬が出てきますし、海外の著名種牡馬は、綴りを間違わず書けるようになりました。長く携わっているのだなあ、と実感がわく瞬間ですね。
門田光生