「喜びや豊かさを与えてくれる海を守るために」パタゴニアが製作したショートムービー6選
パタゴニア(Patagonia)の環境保護に取り組む姿勢は、ほかの追随を許さない。 ▶︎すべての写真を見る それは、環境に配慮された製品の制作にとどまらず、さまざまなイベントやコンテンツを通して、ユーザーへと届けてきた。活動の範囲は多岐にわたる。 パタゴニアは我々の故郷である地球の想いを代弁して映画を制作している。それが『パタゴニア・フィルムズ』だ。現在YouTubeにて、45本のムービーがアップされ、最近新作ドキュメンタリー『尊々加那志~とうとがなし』も公開されたばかりだ。 今回は多数ある『パタゴニア・フィルムズ』から6本の動画を厳選して紹介しよう。
尊々加那志~とうとがなし (24分)
プロサーファーの碇山勇生さんは、豊かな珊瑚礁と細かく柔らかな砂浜を持つ奄美大島で育った。島を離れ、プロとして旅する日々を送っていた彼が故郷の環境問題に深くコミットするようになったのは、地元の海岸に開発計画が持ち上がったことがきっかけだった。 父となった彼は、“海”という共通項でつながったメンバーがとともに、奄美の自然を次世代へ残すべく一般社団法人NEDIを立ち上げた。NEDIとは、奄美南部の漁師の言葉で“陸と海が交差する領域”を指す。島と海は繋がっていて、その循環を開発から守るために何よりも大切なのは、「島の人々が手を繋ぐこと」と碇山さんは話す。 この短編ドキュメンタリー『尊々加那志~とうとがなし』は、彼と同じように海と島を愛する先達に会いに行き、奄美の自然を守る方法を模索する姿が映し出されている。
KIN (8分)
「あらゆる生命、ひとつひとつの呼吸、口に含んだ水も、すべては先人たちから受け継いだもの」。 本編の主人公は、オーストラリアに住むローレン・L・ヒルとデイヴ・ラストヴィッチの家族。そこに住む他の人々と同じように、彼らにとって海はサーフィンや遊びを通じてつながる場所だった。ほんの数世代前まで、海は広大がゆえに壊れることはないと考えられていたが、多くの脅威が存在する今となっては、その大きさが解決を難しくしているように思える。 ローレンと家族は解決策を求め、オーストラリアで最も保護活動の盛んな海洋保護区のひとつ、ロード・ハウ島海洋公園を訪れた。 KINは、海と愛とのつながりの物語。8分間のショートムービーには、私たちが受け継いできた世界、私たちができる選択、そして物事が正しく行われたときに起こる変化が記録されている。