Z世代男子「エリーゼ」で「ロータス カップ」にリベンジなるか!? シミュレーターでたっぷり予習して臨んだSUGOの結果は…?
予選では練習走行より1秒アップ!
そんなアドバイスを基にフレッシュタイヤに履き替えて挑んだ翌日の予選では、計測1周目で1分38秒8、計測2周目で1分38秒6をマークし、これが予選ベストタイムとなった。開幕の富士ではフレッシュタイヤを入れても練習からコンマ2しか上がってなかったので、グリップが美味しいうちにまとめ上げてタイムを出すことはできるようになったということだろうか? また、コース攻略的にも練習走行より進化はあったのだろう。 しかし、チャンピオン経験者や優勝経験者ばかりの今シーズンのロータス カップ ジャパンのレベルは高く、1分38秒6の筆者は4台中4位で他はみんな37秒台。優勝経験のあるTipo佐藤編集長が僅差で同クラス3位となっていて、筆者とは1.5秒差。その様子からも参戦している皆さんが確実に成長していて、自動車ジャーナリストや編集者がポッと出ても簡単には勝てない、とてもレベルの高いレースであることが分かる。
先輩たちの走りを後ろから見て勉強……?
今回も決勝は一番後ろからのスタート。ただ、前回もスタートはそこそこうまく決まったので自信があった。「自分はスタートがうまい」と暗示をかけてスタート。スタートはうまく決まったものの、1コーナーの行き場が迷子になってしまい失速気味に、ここはレース運びでの課題だろう。 3コーナーを抜け、ヘアピンの飛び込みで黄色いエキシージの長澤選手に並びかけるも抜くことはできず。その次はバックストレート手前のレインボーコーナーをキレイにまとめて、その後の馬の背の進入でブレーキング勝負と考えた。しかし、長澤選手のエキシージは前2台のバトルのスリップに入っているのもあってか、バックストレートの加速が速い! こちらもレインボーの立ち上がりの処理は失敗した感触はないが、差を付けられてしまった。その後は徐々に上位勢と差が開く展開となり、そのままチェッカーとなった。結果、筆者はクラス2の4台中4位で、3位とは約17秒差。3位~1位まではほぼ塊という状況だった。 レース後半になると、エリーゼはドライバーに牙をむく。リアタイヤの内圧が高くなり、リアの動きがピーキーになってくるのだ。筆者も大きくカウンターを当てるシーンが2回ほどあった。このような決勝中のコンディション変化も加味して上位陣はバトルしているのだ。経験から来る引き出しの多さは、同じようなマシンでバトルをしている様子を後ろから見ていると痛いほどよく分かる。