【阪神JF】アルマヴェローチェが文句なしの完勝!実力でもぎ取った女王の座「来年はもっと良くなる」
4コーナーを回って迎えた最後の直線。逃げ粘ろうとするミストレス、最内でもう一度先頭に立とうと踏ん張るモズナナスター。 さらにこれを捕まえようと早めに動いたショウナンザナドゥと外へと進路を取ったビップデイジーが横並びになり、さらに大外からアルマヴェローチェが伸びてきた。 残り100mを過ぎまさにこの6頭が並んだ瞬間、スタンドは大きく沸いた。混戦と称された今年の阪神JFを象徴するかのような光景がファンの目の前に広がり、まさにがっぷり四つ。 どの馬が勝ってもおかしくないという状況になったが……そこで力を見せたのがこれまで目立たなかったアルマヴェローチェだった。 ビップデイジーと馬体を併せるように伸びていくアルマヴェローチェは鞍上・岩田望来の右鞭に応えるようにスピードを上げて先頭に立つ。 鞍上の岩田はまるで父・康誠のように手綱を激しく動かして追いアルマヴェローチェのストライドを広げていく。 そして迎えたゴール。61度目となるGⅠ挑戦で初めての勝利を掴んだ岩田は左拳を握りしめて喜びを噛みしめた。 デビュー6年目の若武者にGⅠタイトルをプレゼントしたアルマヴェローチェは最終的に2着のビップデイジーに1馬身1/4の差を付け、文句なしの完勝。 力強い走りで見事に2歳女王の座を射止めてみせた。 「状態も良かったし、自信を持って乗りました。来年はもっと良くなると思います」 ――レース後のインタビューで岩田はアルマヴェローチェのことをこう称えた。 レース前はなかなかスポットライトが当たらなかった彼女はレース後、誰よりも注目を集めていた。 来年の春、アルマヴェローチェはどの馬たちよりも注目を集めてクラシック戦線へ挑むことだろう。多くのファンたちが熱視線を送る中でどんな走りを見せるだろうか。来年の春が早くも楽しみになってきた。 ■文/福嶌弘
第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)着順
2024年12月8日(日)7回京都4日 発走時刻:15時40分 着順 枠順 馬名(性齢 騎手) 1着 6-12 アルマヴェローチェ(牝2 岩田望来)5 2着 1-1 ビップデイジー(牝2 幸英明)8 3着 1-2 テリオスララ(牝2 M.デムーロ)7 4着 5-9 ショウナンザナドゥ(牝2 池添謙一)2 5着 8-16 スリールミニョン(牝2 永島まなみ)16 6着 7-13 コートアリシアン(牝2 戸崎圭太)3 7着 8-18 ミーントゥビー(牝2 古川吉洋)18 8着 4-7 ミストレス(牝2 坂井瑠星)6 9着 3-6 モズナナスター(牝2 田口貫太)15 10着 2-4 ジャルディニエ(牝2 北村友一)13 11着 7-14 ランフォーヴァウ(牝2 松山弘平)10 12着 7-15 リリーフィールド(牝2 武豊)12 13着 8-17 メイデイレディ(牝2 L.デットーリ)4 14着 6-11 クリノメイ(牝2 荻野琢真)14 15着 3-5 ジューンエオス(牝2 藤岡佑介)17 16着 5-10 ブラウンラチェット(牝2 C.ルメール)1 17着 2-3 ダンツエラン(牝2 団野大成)9 18着 4-8 カワキタマナレア(牝2 鮫島克駿)11 ※結果・出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
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