【AI予想・新潟記念】前走2000m組の取捨が的中の鍵を握る それぞれに違う魅力を持つ本命候補とは
本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。 【写真】アリスヴェリテのこれまでの軌跡 今週の重賞競走は土曜日に札幌2歳S(GIII)、日曜日に新潟記念(GIII)と小倉2歳S(GIII)が行われます。その中から新潟競馬場で行われる新潟記念を取り上げます。まずは過去の傾向から。 過去10年の新潟記念での前走距離別成績を見ていきます。過去10年の新潟記念では前走で2000mに出走していた馬が6勝2着7回3着5回と結果を残しています。前走で今回と同じ距離を経験している馬に分があると言えます。ただし、過去10年の新潟記念で前走2000mだった馬は89頭と最も多く出走していますので、前走が2000mだからと全ての馬に高評価を与えるのは得策とは言えません。 前走が2000mだった馬で馬券に絡んだ延べ18頭の内、12頭が前走でサマー2000シリーズに指定されているレースに使われていました。新潟記念はサマー2000シリーズの最終戦となっていますので、シリーズ制覇を目指す馬が結果を残していると言えるかもしれません。今年の新潟記念でも前走で2000mに使われている馬。特にサマー2000シリーズに指定されているレースから参戦してきた馬には注目したいところです。 続いては、過去10年の新潟記念における前走4角での位置別成績です。過去10年の新潟記念では前走4角10番手以内の馬が10勝2着6回3着8回と圧倒しています。新潟記念の舞台は新潟の外回りで直線の長いコースではありますが、意外にも前走の勝負所である程度の位置につけている馬が好成績を残しています。一方で前走で極端な後方策を取っているような馬は苦戦傾向にありますので、割り引いて考えてもいいかもしれません。 それでは早速ですが、今週の新潟記念でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。 ◆それぞれに違う魅力を持つ本命候補 アリスヴェリテ 前走のマーメイドS(GIII)では好スタートから同型との先手争いを1角で制し、道中はペースを緩めず大逃げの形に。直線に向いても後続とは大きな差をつけており、脚色も最後まで衰えずに逃げ切り勝ちを収めています。格上挑戦で50キロの軽量ではありましたが、自らタフな流れを作り逃げ切った内容は十分に評価できるものではないでしょうか。 今回は牡馬相手の一戦となりますが、前走とは違い同型が不在ですので、前回よりも楽にハナを奪えるはずです。これまで4角を1番手で通過したのは5回あり、3勝2着1回3着1回と複勝圏を外していません。ここも得意の形に持ち込めれば、前走のように渋太く粘り切るシーンがあっても不思議ではありません。 ラーグルフ 近4走は精彩を欠いている本馬ですが、ハイレベルなメンバーが相手だったGIや道悪での競馬で力を出し切れていない印象です。昨年2月の中山記念(GII)では2着に好走していますし、その前には中山金杯(GIII)で勝利していることを思えば、近走は参考外と見るべきではないでしょうか。 中山の重賞で結果を残している馬ですが、新潟の外回りでも未勝利や2勝クラスで勝利しており、コース適性に不安は感じられません。むしろ、差し脚を活かすタイプですので、新潟外回りの長い直線はうってつけの舞台と言えそうです。長期休養明けで状態面は鍵になりますが、自身の力を出し切れる態勢にあれば好勝負になってもいいのではないでしょうか。 キングズパレス 3走前に3勝クラスを勝ち上がり、その後の2戦は重賞に挑戦し連続2着と好走しています。2走前の新潟大賞典(GIII)がハナ差、前走の七夕賞(GIII)が2馬身差と重賞タイトル獲得まであと一歩のところまで来ていますし、いつ重賞を勝ってもおかしくない能力を備えているのは言うまでもありません。 現在、12戦連続で上がり3位以内を記録しているように、末脚を武器とするタイプですので前走の福島から新潟外回りへのコース替わりはプラスになるはずです。また、本馬の父キングカメハメハの産駒は過去10年の新潟記念で2勝を挙げている点も好材料と言えますので、ここでも上位争いを期待したいところです。