日本海側は大雪による交通への影響に注意 太平洋側は寒さと空気の乾燥が続く
この先も日本海側を中心に雪の降る日が多く、積雪量がさらに増えるでしょう。大雪による交通への影響やなだれ、屋根からの落雪などに注意が必要です。晴れる太平洋側も本格的な冬の寒さが続き、空気の乾いた状態が続くでしょう。火の元だけでなく、インフルエンザや風邪などの感染症にお気をつけください。
日本海側は積雪量がさらに増加 交通への影響などに注意
今日15日(日)から明日16日(月)は、上空に寒気を伴った低気圧が北海道付近を発達しながら通過し、冬型の気圧配置が強まりそうです。 17日(火)にかけては「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)※」が発生しやすく、発達した雪雲が流れ込むでしょう。北海道から東北の日本海側、北陸の標高の高い所では断続的に雪が降り、積雪量がさらに増える所があるでしょう。北海道から東北の太平洋側でも、所々で雪が降りそうです。落雷や竜巻などの激しい突風、ヒョウやアラレにもご注意ください。 この先も冬型の気圧配置が続き、18日(水)~19日(木)頃と22日(日)頃も強い寒気が流れ込むでしょう。北海道から東北の日本海側や北陸から東海の山沿いを中心に積雪量が多くなる所がありますので、スリップ事故や転倒、なだれや屋根からの落雪などにご注意ください。 ※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。
日本海寒帯気団収束帯(JCPZ)のメカニズム
冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。 この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。こうしたJPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などです。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むため、大雪となることが多々あります。