最後のファッションショーに向け、高校生が歩き方特訓 自作の服でランウェー/京都府福知山市
京都府福知山市三和町千束の福知山高校三和分校(米津和典副校長)で恒例の家政科生徒たちによるファッションショーが、今年で最後を迎える。自分で制作した服を着て、文化祭でランウェーに立つ。11月の本番に向けて21日、美しい歩き方を学ぶ「ウォーキング講習会」が同校であった。 家政科は、生徒たちが制作したバッグや洋服を多くの人に見てもらう機会にと、毎年秋の文化祭で、自分の作品を身に着けてランウェーを歩くファッションショーを開いてきた。しかし、教育課程の変更に伴って今年で最後となることが決まっている。 講習会では、家政科の1~4年生11人が講師から魅力的な歩き方を教わり、ファッションショーの成功に向けて取り組んだ。
「笑顔で歩こう」元モデル指導に熱
歩き方を指導するのは関西でウォーキングスクールを開く、元モデルの坂口久美子さん=京都市=。坂口さんは10年ほど前から講師として同校を訪れていて、「最後のショーは絶対に良いものにしよう」と生徒たちに声を掛けてからレッスンに移った。 初めて指導を受ける1年生もいるため、まずは全員で基本を確認。目線の高さや手の振り方、足の動かし方などのポイントに加えて、「一番大切なのは笑顔。笑顔で歩くだけで全体の印象が変わってくる」と、ポイントを伝えた。 学年ごとの練習では、ランウェーの歩き方の指導のほか、生徒たちの作品の魅力がより引き立つようなポージングやショーの構成などをアドバイス。初めは恥ずかしそうにしていた生徒たちも、坂口さんやほかの生徒、教員からの「きれい」「可愛い」などの声掛けで、徐々に自信を持って歩けるようになっていった。 最後に坂口さんが「たくさんの人が見ているなかで歩くのは、すごくドキドキすると思う。それでも自分たちが楽しんで心からの笑顔で歩けると、見ている人も楽しい気持ちになる。最高のショーになるよう練習を頑張って」とエールを送った。 4年生の大田亜美さんは「当日はとても緊張すると思いますが、最後のファッションショーは家政科全員で全力で楽しみたいです」と笑顔で話していた。 文化祭は11月8日を予定している。