大混戦のセ・リーグV争い “踏ん張りどき”を迎えたチームを赤星憲広が明言「下位に落ちる可能性も」
プロ野球・セ・リーグは各チームが120試合以上を消化する中で、首位・巨人から3位・阪神までが2.5ゲーム差と大混戦。さらに、4位・DeNAも3位まで2ゲーム差と、上位3チームをうかがっています。 【画像】9月9日終了時点でのセ・リーグ順位表 この混戦を抜け出すチームは現れるのか。野球解説者の赤星憲広氏は「最後までこの状態が続くのでは」と予想する一方で、「各チームの状況は1週間でころっと変わる可能性も大いにあります」と語ります。 今月3日からの2カードは上位4チームの勝敗がくっきりと別れました。3日の時点で首位・広島と0.5ゲーム差の2位につけていた巨人にとって最下位ヤクルトとの3連戦は絶対に負けられない状況でした。しかし、打線が振るわず初戦は8回まで無得点。9回にモンテス選手の起死回生の同点3ランで追いついたものの、守護神・大勢投手が延長10回に決勝打を許しまさかの敗戦となります。この敗戦が尾を引いたのか、第2戦も完封で敗れ首位浮上が遠のくかと思われました。それでも、首位・広島が4位DeNAに3タテを食らい、5日の第3戦に勝った巨人が首位に浮上することができました。 一方、勢いがあったのが3位・阪神と4位・DeNA。昨季、日本一を経験した阪神は勝負所をわかっているのか、この大事な時期に投打がかみ合い5連勝を飾り、3日の試合前時点で5.5ゲーム差あった首位との差を2.5まで縮めました。 DeNAも台風10号の影響で6日間もの試合間隔が空きましたが、これがいい休養になったのか、広島を3タテするなど勢いづき首位まで4.5ゲーム差と迫っています。 今後の優勝争いについて赤星氏は「10日からの7連戦が、どこのチームにとっても大きいと思います」と話します。 「いきなり首位・巨人と2位・広島、そして3位・阪神と4位・DeNAが対決するんです。中でも広島は巨人と3連戦、阪神と2連戦、DeNAと2連戦と、上位争いをしているチームとの対戦なんです。なので、広島からするとここが踏ん張りどきですし、ここで黒星が先行すると一気に下位に落ちてしまう可能性も考えられます」 広島は12球団トップのチーム防御率(2.32)を誇りますが、1勝5敗と負け越した3日からの6連戦では3.86と悪化。これまでチームの主戦として登板してきた森下暢仁投手、床田寛樹投手、大瀬良大地投手らが7連戦の中でしっかりと試合を作り、白星を挙げることが重要になってくると赤星氏は語ります。 シーズンは残り1か月あまり、セ・リーグの頂点にたつのははたしてどのチームになるのでしょうか。 (9月8日放送の日本テレビ『Going!Sports&News』を再構成)