CLAMP35周年記念の展覧会を世代ドンピシャのファンライターがレポート【後期展示がスタート】
あなたの思い出のCLAMP作品はなんですか? 1989年の商業誌デビュー以来、常に第一線で活躍してきた女性4人の創作集団CLAMP。2024年、画業35年周年を記念して、今までにない規模の展覧会が7月3日(水) ~ 9月23日(月・休)、国立新美術館で開催されています。 【画像】大迫力の「MAGIC」エリアの展示。「CLAMP展」国立新美術館は一見の価値あり! 通常観覧日が始まった初週の土日には、長蛇の列ができたという、大きな話題となっているこの展覧会。幼少時『魔法騎士レイアース』の録画ビデオを作り、『カードキャプターさくら』を見るために小学校から駆け足で帰っていたライターが、前期展を見て参りました。 8月14日(水)からは後期展示がスタート! 前期と同様、ファン必見の展示がズラリ。見逃せません!
美麗なカラーに生原稿……ファン垂涎の展覧会構成
国立新美術館で、漫画作家の個展が行われるのは今回がまだ2回目。また、過去にCLAMP作品の展覧会は2度ほど開催されていましたが、これほど大規模なものは初めてだそうです。 商業デビュー作『聖伝-RG VEDA-』(せいでん リグ・ヴェーダ)から最新作となる『カードキャプターさくら クリアカード編』までの23作品全てに関する展示を用意。会期前後を合わせて、約800点のカラーとモノクロの原画が展示されています。 各エリアのテーマは、CLAMPの頭文字から取った「COLOR」、「LOVE」、「ADVENTURE」、「MAGIC」、「PHRASE」。さらに歩んできた歴史・さまざまなコラボレーションを展示する「IMAGINATION」、今回の展覧会のための描き下ろしカラーイラストが展示された「DREAM」という7つのエリアを通じ、CLAMPの作品世界を巡ることができます。
美麗なカラーにみんな釘付け
最初の部屋「COLOR」では、各作品のカラー原画が展示されています。繊細で華やかな画風がぱっと思いつくかもしれませんが、時代ごとにコピックや透明水彩など、新たな画材を次々取り入れています。 媒体ごとに画風を替え、常に新たな表現方法で作品世界が描きだされていたことも感じられます。例えば、同じキャラクターが登場するなかよし連載の『カードキャプターさくら』と週刊少年マガジン掲載『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』では全くタッチが異なります! 印刷と見紛うような美麗なカラーたち。こちらの部屋は写真撮影NGなこともあり、皆さんできる限り近寄って見ていて人が途切れることはありませんでした。リアルタイムで見ていたイラストもきっとあるはず!