【中日】「4、5割くらいで投げたら」父のグラブ破壊!ノースロー続けていたドラ1左腕がキャッチボールを再開
中日のドラフト1位・金丸夢斗投手(21)=関大=が6日、大阪・吹田市の同大学グラウンドで練習を公開した。昨年春に痛めた腰の完治を優先するためにノースローを続けていたが、キャッチボールを再開。元日から連日、父・雄一さんを相手に投げたことを明かすと「(父の)グラブのひもをちぎっちゃいました。古いというのもあるんですけど、しっかり破れて。使えなくなっちゃいました」と仰天エピソードを添えた。 当初はボールを握らないまま入寮する可能性もあったが、順調に回復。年明けの解禁を目指し、昨年末を過ごした。12月28日に「遊び感覚で」と試投。10月22日の大学最後の登板から約2か月ぶりの投球にも不安はなく、実行に移した。高校野球の甲子園大会の審判を務めていた父と実家の近所の公園へ。「4、5割くらいで投げたら」と、まさかのグラブ破壊が“初笑い”になった。 「成長したなあ」と父。自身も「スパイクもはいていないし、まだ5割。でも感覚は本当にいい。(腰は)問題ない」と手応えを口にした。ドラフトで4球団が競合した大物に、愛知・愛西市で野球教室を行った侍ジャパン・吉見投手コーチも注目。昨年3月の強化試合に招集しており、26年WBCの候補として「もちろん。生で見てもすごい。プロの捕手もすごいと言う」と認めた。今季の活躍と“健康”が前提だが、世界一連覇を目指す一員になる可能性は十分にある。 金丸はこの日、6日連続となる約20球。12月の健康診断で身長が2センチ伸びていたことも明かした。おみくじも4年連続の大吉と、いいことづくしの年末年始となったが「焦らず2月に投げられる状態に。新人合同自主トレも自分のペースで」と足元を見つめた。関大での最後の練習を終え、心身とも充実感に満ちて8日に入寮する。(安藤 理) ◆中日・金丸の故障経過 ▽24年5月11日 甲子園で行われた春季リーグ・関学大戦で先発登板も、腰の違和感を訴え4回1安打無失点で降板。後日の検査で軽度の骨挫傷と診断される。 ▽同7月27日 紅白戦で復帰登板。 ▽同9月8日 秋季リーグ・近大戦で故障後初の対外試合登板。1イニングを2安打無失点、最速150キロをマーク。 ▽同10月5日 リリーフで1イニングを投げた京大戦後、秋は先発登板しない方針を明かす。 ▽同22日 大学最終登板。関学大を1イニング3者凡退、23年秋から続く連続イニング自責0を「72」に更新。 ▽同24日 ドラフト会議で、巨人を含む4球団競合の末、中日が交渉権を獲得。 ▽同11月3日 名古屋の地元局にテレビ出演し、当面はノースローで疲労回復に専念する方針を明かす。
報知新聞社