土居志央梨、役に入るスイッチは衣装とメイク 「すごく縁を感じた」戸塚純貴との出会いも
「きっと馬が合うだろうなって直感した」戸塚純貴との出会い
ーー『虎に翼』が最終回を迎えた今も“よねさんコール”が止まらないほどの大反響ですが、この半年間、土居さんは視聴者の声をどのような心境で受け止めていらっしゃったのでしょうか? 土居:本当に嬉しかったですね。撮影自体は去年9月からやっていたんですが、4月に放送が始まるまでの期間はやっぱりドキドキしていましたし、私が演じるよねは鋭くて個性的な役でもあったので、視聴者の皆さんにどういうふうに受け止められるのか、正直不安な気持ちもあったんです。だからここまで多くの方に好意的に受け止めてもらえるとは思わず、「共感した」「勇気をもらった」っていう声をいただきましたけど、私が一番皆さんに勇気付けられていました。 ーー朝ドラ自体は2020年放送の『おちょやん』に続いて2度目の出演ですが、『虎に翼』で第2の主人公と言っても過言ではないほど重要な役を演じて、土居さんの中で何か心境の変化はありましたか? 土居:主演の伊藤沙莉ちゃんに影響を受けた部分がたくさんあります。1年間ずっと間近で見てきたんですが、沙莉ちゃんってエネルギーの塊みたいな方なんです。本当に寅ちゃんそのものというか、作品の真ん中に立って良い意味でみんなを巻き込んでいく力がある。私は今まで自分が真ん中に立つイメージを持ってこなかったんですが、よねを演じたこともそうですし、沙莉ちゃんに感銘を受けて初めて意識するようになりましたね。 ーー寅子とよねの友情はもちろんですが、よねと轟(戸塚純貴)のバディ感も素敵でした。実は1カ月前に戸塚さんにも取材させていただいたんですが、今日土居さんにお会いしてお2人の明るい雰囲気がすごく似ているなと思いました。 土居:ほんとですか? たしかに喋っているテンポ感とかが似ているなと思うことはあります(笑)。最初に純貴くんとお会いしたときも、まだよねと轟がいずれ相棒になるってことは知らなかったんですが、この人とはきっと馬が合うだろうなって直感して。同い年で誕生日も1日違いなので、すごく縁を感じました。一緒にお芝居していても、純貴くんは常に100%なので役者として刺激にもなりましたし、自然とよねにしてくれるので本当にありがたい存在でしたね。 ーー現場の雰囲気はいかがですか? 土居:私は皆さんより少し遅れて現場に入ったんですが、本当に温かい現場で。キャストの皆さんも、スタッフの皆さんも、とにかくエネルギッシュで楽しいことが大好きな方ばかりで、とても居心地がいいです。 ーー『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)もそうですが、貴島彩理プロデューサーが手がける作品はチーム感に溢れているなと思います。土居さんは貴島さんとご年齢が近いですよね。 土居:そうなんです。貴島さんは気さくな方で、衣装合わせの帰りにお手紙をいただいたんですが、そこに「これから一緒に現場を盛り上げて、楽しい夏にしましょう」って書いてあって。そんなお手紙もらったら、頑張ろうって思いますよね。そういう細かい気配りもそうですが、いつも明るく現場の士気を高めてくださっていて、心からついていきたいと思えるプロデューサーさんです。 ーー主演を務める菜々緒さんの印象はいかがですか? 土居:菜々緒さんはこれまでテレビで拝見していて、クールビューティーなイメージを持っていたので、「こんなに気さくな方なんだ!」ってビックリしました。現場でもとにかく明るくて愉快な方なので、私も笑いっぱなしです(笑)。そんな菜々緒さんが鷹野を演じるから、何をやってても面白いんですよね。鷹野と鵙尾の絡みも第3話などで出てくるんですが、鵙尾が鷹野を気に入るのもわかるなって。私も「菜々緒さん大好き!」っていうテンションで毎日撮影させていただいています。 ーー最後に朝ドラと今回の連ドラを経た土居さんの目標を教えてください。 土居:正直、具体的にこうなっていきたいっていうイメージはなくて。とにかく今は、いただいたお仕事に100%愛情を注いで、一つ一つ丁寧にやっていきたいなと思っています。 参照 ※ https://realsound.jp/movie/2024/09/post-1771371.html
苫とり子