“座って接客”はアリ?ナシ? 店側は『印象悪化を防ぎたい』 一方、客は「別に不快感はない」
■座っての接客をしない理由「なんとなく、特に理由はない」
実際にスタジオで、番組の吉原功兼キャスターが「座ってイイッスPROJECT」が開発をしたイスに座ってみたところ、「高さがあり、深く腰かけているわけではないので、すぐ立ち上がることができ、接客の体制をとることができると」感じたそうです。 こういった接客どのくらい広がっているのでしょうか。 マイナビの調査では、パート・アルバイトが座って接客することに関して、「原則許可していない」、「ルールはないが座ってない」と回答した会社は、44.3%でした。 その理由は…、 1位、お客さんからの印象悪化を防ぐため、 2位、なんとなく、特に理由はないということでした。
一方で、サービスを受けるお客の立場ではどうなのか?事前に番組のLINEでアンケートを取りました。 座って接客が「あり」は84.3%、「なし」は15.7%でした。 「あり」の理由は「スムーズに買えたらいい」、「なし」の理由は「客に対し失礼」ということでした。 お店としては印象悪化を気にしていますが、客側はそれほど気にしていないんですね。 【関西テレビ 神崎博報道デスク】「経営者側としてはそう思うけれども、実は利用者側の番組のLINEアンケートの結果ではそこまで思ってということなので、もしかしたらギャップがあるかもしれませんし、一方で働く人の側から見ると、例えばですけど今、接客業の募集をかけてもなかなか人が集まないと聞きますので、労働環境を少しでも良くしていけば、立ち仕事ではなく座れるということになれば、働いてみようかという人が出てくるかもしれません。労働環境も考えると、座るというのは、アリなんちゃうかなとは思います」
【京都大学大学院 藤井聡教授】「『なし』と答えた人が15.7%おられますが、ヨーロッパ行ったりして、座ってレジ打ってくれる体験とか、僕らよくあるわけですよね。それがあるから僕らは全然、違和感ないですよね。だから、一度見られて見ると15.7%の方も実はそのほとんどの方が、『あり』だと言われるのではと思います。僕の知り合いでも、立ち仕事を何十年もやって、ものすごい腰痛で苦しんでいる方もおられますから、座るようにした方がいいと思います」 働きたいという高齢者の方や妊婦の方も働きやすい環境を提供できるのではないでしょうか (関西テレビ「newsランナー」2024年6月28日放送)
関西テレビ