長岳寺の大地獄絵図 開帳/奈良
天理市の長岳寺で今、県指定文化財の「大地獄絵図」が特別に公開されています。 長岳寺の本堂で公開されているのが、高さ約4メートル、幅約11メートルの「大地獄絵図」です。寺に伝わったのは、約500年前とされます。絵図の上部には生前の行いを裁く十人の裁判官「十王」の姿が。ひときわ目を引く閻魔王のそばには、生前の罪を映す「浄玻璃の鏡」なども描かれています。絵図には、墓地から始まり、三途の川や賽の河原、餓鬼道、畜生道など見るものを圧倒する情景が描きこまれています。 長岳寺・北川 慈照住職 「元々これは勧善懲悪のために描かれた絵ですが、今考えるとこのすさまじい地獄絵図は現世にあるわけで、まさしくこの地獄の世界は我々の世界を告発しているのではないかと思います。」 「大地獄絵図」は11月30日まで公開されています。