髪の毛は週に1回洗えばOK!? 洗う頻度の正解は?【米皮膚科医が解説】
髪を洗う頻度についての議論は何年も続いている。インターネットでは毎日洗うことを勧める記事や、ヘアタイプによって月1回という記事まで様々な情報があふれているけれど、皮膚科医いわく、万人に当てはまる数字はないそう。 【写真】髪の発育&抜け毛対策に取り入れたい14の食品 つまり、「その人の髪と活動量次第です」と話すのは、米マウント・サイナイ・アイカーン医科大学臨床皮膚科学助教授で皮膚科医のゲイリー・ゴールデンバーグ医学博士。 でも、髪と頭皮をキレイにすることが大切なのは間違いない。ゴールドバーグ医師によると、髪の毛は皮膚細胞と脂腺に囲まれた毛包から出てくるけれど、この脂腺は皮脂を分泌する。皮脂は髪を健康で柔らかい状態に保つ一方、髪のべたつき、ヘアケア剤の蓄積、フケの原因にもなる。だから、硫酸不使用か天然成分オンリーのシャンプーが必要になるというわけ。詳しく見ていこう。
髪を毎日洗うのは悪いこと?
必ずしも悪いことではないけれど、これも個人のニーズ次第。米国皮膚科学会によると、髪を洗う頻度は頭皮から分泌される皮脂の量によって決めるべき。 「髪が油っぽい人は、毎日洗ってもまったく問題ありません」と話すのは、米マウントサイナイ病院皮膚科の美容整形・臨床研究ディレクター、ジョシュア・ツァイヒナー医学博士。「もちろん、髪が乾燥している人や頭皮が敏感な人は、もう少し頻度を下げてもいいですよ」。ツァイヒナー博士によると、毎日洗う人もいれば、1~2週間に1回しか洗わない人もいる。最終的には個人のニーズと好みの問題。 ただ、洗いすぎはやっぱりよくない。ゴールドバーグ医師いわく、必要以上に髪を洗うと、髪を潤しておくための油分が剥ぎ取られてしまい、髪がもろくなたり切れたりする。
じゃあ、どのくらい頻繁に洗うべき?
ヘアタイプや皮脂の分泌量が何であれ、絶対という頻度はない。理想的な頻度は、運動の頻度、髪質、カラーリング、年齢によっても変わる。 「とてもアクティブな人の場合は、頭皮に汗が蓄積したり、汗に汚れがくっついたりするので、頻繁に洗ったほうがいいでしょう」とゴールドバーグ医師。逆にカラーリングをしている場合は、色落ちを防ぐためにシャンプーの頻度を下げて。また、年を取ると頭皮の油分が少なくなるので、頻繁に洗う必要もなくなる。 ヘアケアブランド『NTRL By Sabs』の創業者でセレブ専門ヘアスタイリストのサブリナ・ロー・ホールズワースによると、カーリーヘアは髪の油分が剥ぎ取られやすいため、洗いすぎないようにするべき。 一般的に、専門家たちはヘアタイプごとに以下の頻度を勧めている。