J1町田は「希望」 今季出場わずか“1”「契約満了は当たり前」…40歳レジェンドに触発され再挑戦
半年在籍の町田にはレジェンド中島の存在「凄い勇気をもらった」
一方で、日髙が半年間のみ在籍したことのある町田は、今シーズンJ1初挑戦で3位と躍進を見せた。JFL時代を知る日髙は「僕はどのクラブにもあそこにまで行くチャンスがあるんだなということを考えさせられました。本当色々なクラブの希望になったんじゃないかな」と、レンタルで在籍した過去のあるクラブについて口を開く。なかでも大きな刺激を受けたのが、40歳で現役を続けるMF中島裕希だ。 「山形時代に一緒にやっていました。山形を契約満了になった裕希さんが、町田でレジェンドになっている。40歳の今もJ1のピッチでプレーして得点を取っているのを見て『自分も辞められないな』と。凄い勇気をもらいましたし、もう一度やろうと思えたので、非常に感謝しています」 リーグ戦、ルヴァンカップでそれぞれ得点を決めたベテランFWとの共闘に思いを馳せる日髙。今年で34歳を迎えたが、“先輩”はJ1の舞台で自身の役割をしっかりと果たしている。「僕は選手を生かす立場」。日髙は自身の強みをそう表現する。トライアウトでも飄々とボールを捌きながら、一発で自身の印象も色濃く残した。40歳の“先輩”に負けじと…。サッカー選手として「次のチャレンジ」に挑む日髙の姿は、現場でも凛々しく映っていた。
FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko