レバノンとの境界に住むイスラエル人、停戦合意では「本当の安心は得られない」
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アメリカのジョー・バイデン大統領は26日、イスラエルと、レバノンのイスラム教シーア派ヒズボラとの13カ月にわたる戦闘を終結させる停戦が合意されたと発表した。合意は現地時間27日午前4時(日本時間同午前11時)に発効した。 イスラエルはこの戦争で多くの軍事的成果を達成した。ヒズボラは弱体化し、その武器庫とインフラは疲弊し、パレスチナ・ガザ地区の武装組織ハマスとの連帯は崩壊した。 一方で、イスラエルも軍が疲弊(ひへい)し、経済は打撃を受け、何万人もの住民が住む場所を失った。 こうしたなか、ガザ地区については「完全勝利」まで戦い続けると誓った首相が、なぜ北部では停戦に署名したのか、疑問の声も上がっている。 BBCのルーシー・ウィリアムソン中東特派員が、昨年10月にレバノンとの境界沿いにあるキブツ(農業共同体)から避難した夫妻を取材し、今後の安全についての懸念を聞いた。
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