ドイツ賃金、1-3月は大幅な上昇-利下げ見極めるECBに打撃
(ブルームバーグ): 今年1-3月(第1四半期)のドイツの賃金は大幅に上昇した。利下げを決定する上でインフレ鈍化を見極めている欧州中央銀行(ECB)にとって打撃を与える結果となった。
ドイツ連邦銀行が22日発表した月報によると、労使交渉で妥結した賃金は1ー3月(第1四半期)に6.2%増。ブルームバーグ・エコノミクス(BE)、シティ、モルガン・スタンレーのアナリスト予想を上回った。ただ今回の数値には高騰する生活費を補うための一時金も含まれている。
ドイツ連銀は「全体として根本的なディスインフレのプロセスにはまだリスクがある」と指摘、「最近の賃金の伸びは予想以上に強い。その結果、特にサービスに対する根強い価格上昇圧力が長引く可能性がある」との見方を示した。
原題:German Wages Jump at Start of Year in Risk to Inflation Slowdown
(抜粋)
--取材協力:Alexander Weber、Mark Schroers.
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Jana Randow