ヴェルディ岩手U12が初優勝…田口大翔がMVP弾
◆THFAフジパンCUP 第12回東北Uー12サッカー大会 ▽決勝 ヴェルディサッカースクール岩手U12 2-1 鶴岡FCジュニア(15日、宮城・みやぎ生協めぐみ野サッカー場) ヴェルディサッカースクール岩手U12(岩手)が、延長戦の末鶴岡FCジュニア(山形)を2―1で下して初優勝。延長後半2分に決勝ゴールを決めた田口大翔(6年)がMVPを獲得した。 素早い攻守の切り替えと高い技術が繰り広げられた熱戦に、田口が決着をつけた。1―1の延長後半2分、ペナルティーエリア内の混戦で「ゴールが見えた」。強烈な左足シュートでネットを揺らして勝ち越し。それでも浮かれず「まだ時間が残っているから守り切ろう」と冷静にプレーを続けた。大会通算4得点でMVPに輝き「最後の公式戦で優勝できて良かったです」と喜んだ。 後半5分には鈴木善(6年)が自ら獲得したPKを決め先制。「緊張はしたことがありません。PKもあまり外したことがない」という強心臓で、狙い通り左スミに突き刺した。5年生のころまで利き足の左でしか蹴れなかった田口の練習をサポートして、現在は右足の精度もアップ。仲良しコンビで成長してきた。 チームはJ1東京Vの育成部門として2008年に結成。これまで3位が最高だった東北王座決定戦で、初の頂点にたどり着いた。4年時からチームメートの田口と鈴木は「サッカーをやってきた中で一番うれしいです」と声をそろえた。 (岩崎 敦)
報知新聞社