バンダイナムコ、作品別売上高を公表…トレカ人気好調で「ワンピース」「ドラゴンボール」大幅成長
バンダイナムコホールディングスが今月9日に発表した2025年3月期第1四半期(4月~6月)業績のなかで、補足情報として自社が保有・関与するIP(知的財産)コンテンツの売上状況を開示し、好調に推移したことを明らかにした。 【画像】【表】IP別売上推移(グループ全体・国内のみ)とホビー事業の概況 同社IPで最も売上額の多い「機動戦士ガンダム」シリーズは、第1四半期(1Q)の売上高が361億円と前年同期比で微減したものの、上半期見込みは750億円、通期計画は1,450億円と堅調な推移を見込んでいる。プラモデルやフィギュアなどのハイターゲット向け商品が国内外で好調だった。1月公開の劇場作品「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の上映拡大もIPの認知度向上に貢献したとも説明した。
海外比率も高く…トレカが好調牽引
また、前年比で大きく伸ばしているのが「ONE PIECE」シリーズで、1Q売上高が250億円→333億円と大幅増加し、通期計画は1,050億円と前年度を大きく上回る見込みを示した。このほか「DRAGON BALL」シリーズも同様に1Q売上高が287億円→310億円と増加した。 上記シリーズの好調については、いずれもトレーディングカードゲーム人気が主な要因だとしつつも、質疑応答では「デジタル事業のアプリや、トイホビー事業の様々なカテゴリーにおいても順調に成長しています」と言及していた。DRAGON BALLシリーズではデータカードダス「ドラゴンボールスーパーダイバーズ」の2024年内稼働を予定している。 その他のIPでは、「仮面ライダー」「プリキュア」シリーズなども堅調な売上を維持しているが、「ウルトラマン」「スーパー戦隊シリーズ」については微減。いずれのIPもカプセルトイなどが国内外で人気を集めており、映像配信の普及によるグローバル市場での日本IPの人気拡大も追い風になっているようだ。 ■IP別売上高(グループ全体/抜粋) 機動戦士ガンダム...361億円(前年:369億円/通期:1,450億円) ONE PIECE...333億円(前年:250億円/通期:1,050億円) DRAGON BALL...310億円(前年:287億円/通期:1,450億円) 仮面ライダー...62億円(前年:59億円/通期:320億円) ウルトラマン...25億円(前年:19億円/通期:105億円) プリキュア...35億円(前年:41億円/通期:200億円) ※通期は見込み額
オタク総研編集部