カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング9位。5人の獲得で200億超え! でも即戦力級は少なめ
欧州5大リーグの夏の移籍市場が閉幕した。今年も多くの選手たちが活躍の場を求めて新天地を目指したが、その中には巨額の移籍金でサッカー界の話題を集めた「ビッグディール」も。今夏の移籍ウィンドーで活発に動き、最も多くの資金を投じたクラブはどこだろうか。今回は夏の移籍市場における各クラブの総支出額をランキング形式で紹介する。 ※情報は9月3日時点。各クラブの移籍に係る支出額はデータサイト『Transfermarkt』を参照。なお、文中の獲得選手数は、今季より自前のアカデミーからトップチームに昇格した選手を除いている。
9位:トッテナム(プレミアリーグ/イングランド)
総支出額:1億4885万ユーロ(約238億1600万円) 移籍金最高額:ドミニク・ソランケ(6400万ユーロ/約102億4000万円) 9位にはトッテナムがランクインした。その総支出額は1億4800万ユーロ(約236億8000万円)である。 大エースであったハリー・ケイン退団後、トッテナムは純粋なストライカーを欲していた。そのため、クラブは今夏の移籍市場で6400万ユーロ(約102億4000万円)もの大金を支払ってボーンマスからFWドミニク・ソランケを獲得している。昨季リーグ戦で19ゴールを奪ったソランケは、待望の点取り屋として今後のチームのパフォーマンスを左右する重要な存在となるだろう。 また、トッテナムは中長期的な補強戦略として若手有望株を多数獲得している。今夏にクラブが獲得した選手は合計5人。そのうち、ソランケを除く4人が10代の若手選手である。 なかでも注目は、リーズから加入したMFアーチ―・グレイとスウェーデン1部ユールゴーデンからステップアップしたMFルーカス・べリヴァルだ。前者は本職の中盤だけではなく最終ラインでも起用可能というポリバレント性が魅力的で、後者はジャパンツアーを含めたプレシーズンマッチで印象的な活躍を残しており、どちらも今後の成長が楽しみな逸材である。 就任2年目を迎えるアンジェ・ポステコグルー監督は既存戦力の中にどのように新戦力を組み込んでいくのだろうか。トッテナムはランキングトップ10入りした他クラブと比べて若い選手の補強が多く、新戦力がチームにどのような影響を与えるのか、そしてチームがどんなシーズンを送るのか、良い意味で未知数である。
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