雪の量「平年並みか多い」予報 どうなる冬への備え 被災地・能登の除雪体制は…
テレビ金沢NEWS
気象台の長期予報でこの冬の雪の量は「平年並みか多い」と予想されています。いまだ災害の爪痕が残る被災地で今シーズンの除雪体制はどうなるのでしょうか。関係機関が集まる会議を取材しました。
日に日に冬の気配が増してきた10月最終日の31日。金沢市内で行われたのは… 児童ら: 「雪かきをお願いします頑張ってください」 除雪車の出動式です。金沢河川国道事務所では5センチの積雪で除雪車が出動し、11月1日から来年3月末まで総延長200キロを超える道路の雪に備えます。 金沢河川国道事務所・五十川泰史 所長: 「例年に比べて雪が多い予報もありますので、出遅れのないように対応してまいりたい」
気象台の長期予報では、この冬の雪の量を「平年並みか、多い」と予想しています。 こうした中、いまだ震災や豪雨の爪痕が残る能登の被災地の除雪体制はどうなるのでしょうか。
30日、奥能登の関係機関が集まった除雪対策会議では… 輪島市担当者: 「除雪に時間を要する路線や十分な除雪ができない箇所が発生するものとも考えております」 穴水町担当者: 「今回の地震におきまして陸上競技場及び相撲場が雪捨て場として使用できない状況になっておりますので」 能登町担当者: 「危ないところをコーンまたはスノーポールを立てて、雪降ったときでも分かりやすいようにパトロールを」 各自治体から地震や豪雨により除雪体制が例年とは一部、異なることなどが報告されました。その一方、道路の被災状況を踏まえ、こんな対応も… 奥能登土木総合事務所・寺田龍彦 所長 「ひとまわり小さい除雪機を何台か管内に導入しまして幅員の狭いところでも対応できるようにしております」
このほか、段差などを知らせる音声機能付きの除雪車両をこれまでの5台から25台に増やして対応するとしています。県では、大雪の際は不要不急の外出を控えることや、除雪車の妨げになる路上駐車を控えるよう呼びかけています。