100回目の笑い、地域寄席途絶えず 滝川鯉昇さん親子会 静岡・湖西市「本果寺」
湖西市新居町の本果寺でこのほど、1982年に始まった「本果寺寄席」(新居・寄席あつめの会主催)の第100回公演が開かれた。二つ目時代から出演してきた浜松市出身の落語家滝川鯉昇さんが、弟子の鯉三郎さんとともに出演する「親子会」として開かれ、会場の本堂には観客の笑い声が響いた。 鯉三郎さんが「四宿の屁」と「夢金」を演じ、続いて登場した鯉昇さんは夫婦の情愛を描いた名作「芝浜」を披露した。冬を感じる演目に、約100人が集まり大入りとなった会場が盛り上がった。2人の公演に先立ち、同会の山口識行代表もアマチュア落語家の喜六家清八として「代書」をユーモラスに披露した。 コロナ禍を機に途絶えた地域寄席も多い中、同会は感染症対策を行い休演を最小限にとどめて継続してきた。次回は来年3月に開催する予定。
静岡新聞社