ジョージアで大規模デモ EU加盟交渉停止に反意 親欧米派の大統領「退任拒否」
東ヨーロッパのジョージア政府が「EU(ヨーロッパ連合)加盟交渉を停止する」と発表し、市民による大規模なデモが4日連続で行われている。こうしたなか、デモを支持するズラビシビリ大統領が、今月中旬の任期満了後も退任しない方針を示した。 【画像】「私たちの未来を潰している」 一部市民が暴徒化、治安部隊が強制的排除
■親欧米派の大統領「選挙で不正があった」
旧ソ連の構成国、ジョージアの首都トビリシでは、大規模なデモが連日行われている。 事の発端は10月に行われた議会選挙だ。親ロシア派とされる「ジョージアの夢」が勝利すると、コバヒゼ首相は「これまでジョージアが目指してきたEU加盟交渉を停止する」と表明したのである。 突然の方針転換に反発する市民の一部が暴徒化し、治安部隊が放水や催涙弾で強制的に排除する事態となっている。 デモ参加者 「政府は国民のことを何も理解していない。私たちの未来を潰している」 混乱が広がるなか、14日には大統領選挙が控えている。親欧米派でデモを支持するズラビシビリ大統領は「議会選挙で不正があった」と主張している。 ズラビシビリ大統領 「現在の政府は正当な選挙で選ばれておらず非合法だ。私がジョージアを正しい道に戻す」 そのうえで、「任期満了を迎えても大統領の地位にとどまり続ける」と表明した。さらなる混乱が予想される。 (「大下容子ワイド!スクランブル」2024年12月2日放送分より)
テレビ朝日