パリ五輪壮行会で男女代表選手が互いにエール 河村「Shock the world」/バスケ
バスケットボール男女日本代表のパリ五輪壮行会が28日、東京・日比谷で行われ、登壇した代表選手各3人が抱負を語り、互いにエールを送った。 【写真】女子代表応援寄せ書き用のジャンボユニホームを前に並んだバスケットボール男女代表選手 既に五輪代表内定選手12人が発表された女子は高田真希(34)=デンソー、宮沢夕貴(31)=富士通、宮崎早織(28)=ENEOS=の主力が出席。未発表の男子は五輪代表候補から若手の河村勇輝(23)=横浜BC=と富永啓生(23)、金近廉(21)=千葉J=が参加した。会場は東京ミッドタウン日比谷の1階で、多くのファンが吹き抜けの2階、3階からも選手たちのトークショーに耳を傾けた。 パリへ向けて、男子は河村が「僕たちの目標はベスト8。タフだが全力で戦いたい。ショック・ザ・ワールド、世界中を驚かせるバスケができたら」と意気込み。女子は宮沢が「日本のために頑張ってきたい。ご声援をよろしくお願いします」とファンに呼び掛けた。 男女代表は今月20~23日に同じ札幌市の北海きたえーるでオーストラリアとの国際強化試合を実施。男子代表選手が女子の、女子代表選手が男子の試合を観戦する姿もあった。 現在、男子代表を指揮するトム・ホーバス監督が2021年東京五輪では女子代表の監督だったこともあり「同じようなチームスタイルなので、PGの動きなど、見て学ぶことが多い」と河村。「米国にいて、あまり(日本の女子の試合を)見る機会がなかった」という富永は、札幌での試合を見て「3点シュートの精度とかは見習わないと。守備でのプレッシャーから速いバスケは男子も目指しているところ。刺激になった」とした。 パリが3度目の五輪出場となる高田は、男子への助言を求められ「(2016年の)リオデジャネイロ五輪に初めて出たときは、夢の舞台で緊張するかと思ったけど、すごく楽しかった。チームとして、いつも以上のパワーが出ていると感じた。そこまでハードな練習をしてきて、楽しまなきゃ損だと吹っ切れた。東京五輪も同じだった。今も楽しむために、きつい練習を乗り越えたら本番を楽しめるかなと思っている。(男子も)本番は楽しんでほしい」とアドバイスした。 女子代表12人は全員が3人制を含めて五輪に出場経験がある。それでも宮崎は「東京五輪のときは正直〝お客さん〟でベンチから応援する立場だった。3年たって主力のような立場になって、緊張して、いまからでも吐きそう。東京はお客さんがいなかったので、パリはすごく盛り上がるだろうと思うと楽しみだけど、すごく緊張する」と心情を吐露した。