フェンシング 江村が貫禄4度目の日本一 パリ五輪練習パートナー小林と決勝に涙「ロスは一緒に」
「フェンシング・全日本選手権」(16日、沼津市総合体育館) パリ五輪フェンシングサーブル女子団体で銅メダルを獲得し、日本選手団の旗手を務めた江村美咲(立飛ホールディングス)が、決勝で小林かなえ(河合電器製作所)を15-8で下し、2022年以来4度目の優勝を果たした。 貫禄を見せた。シードで2回戦から登場すると、準々決勝で高嶋理紗(オリエンタル酵母工業)、準決勝で尾崎世梨(法大)と五輪銅メダルメンバーを連倒。決勝では鋭い踏み込みからの得点や、相手の間合いを見切ってからの攻撃が光った。 パリ五輪後初戦で堂々のV。江村は「五輪後でたくさんの方にフェンシングに興味を持っていただいたことにすごくうれしい。東京五輪後はオリンピアンだから負けられない変なプレッシャーがあったけど、今回はパリ五輪がつらすぎたのでワクワクして楽しめた」と振り返った。 決勝の相手は練習パートナーとしてパリ五輪に帯同していた小林。代表に選出されなかった悔しさを持って、全日本選手権では初めて決勝に勝ち進んだ。江村はその気持ちに思いをはせ、「(五輪の)団体戦は一緒に戦えなくて悔しかったと思うけど…」と言葉をつまらせて涙。続けて「ロス五輪では一緒に戦いたいと思っていた。今回はファイナルで戦えてよかった」と感極まった。