独り身でローンなども組んでおらず、お金のかかる趣味もありません。「退職金」や「年金」を頼りに、老後に向けて貯金しなくていいでしょうか?
予期せぬ支出にはどのようなものがあるか
働いている限りは毎月給料が支払われ、老後は年金ももらえるため、生活には不自由がないと感じる方もいるでしょう。しかしこれはあくまで「健康かつ予期せぬ支出がない」状態で成り立つものです。老後に限らず、人生で予期せぬ支出にはどのようなものがあるのでしょうか。 ■医療費 健康やけがはいくら気をつけていても防ぎきれない場合があります。医療費は医療保険が使えますが、高額な治療費がかかったり入院したりすれば、保険だけでは足りなくなります。さらに高齢になればさまざまな病気に関するリスクも高まるため、医療費は年を取れば取るほどかかるようになる恐れがあるでしょう。 ■家具家電の故障 冷蔵庫やエアコンなどの故障は、生活するために早急な対応が必要です。その他にも故障したら修理や買い替えをせざるを得ない家具・家電は多くあります。車を所有している場合は、故障や走行距離などを踏まえて買い替えをしたり、2年ごとに車検が必要だったりするでしょう。 ■住まいの修繕 家は経年劣化により、雨漏りや水回りのトラブルが起きる恐れがあります。トラブルを防ぐために、定期的なメンテナンスが必要です。その他にも高齢になれば、自宅をバリアフリー化させるためにリフォームを検討する場合もあるでしょう。
まとめ
老後は年金だけでやりくりするのも可能ですが、予期せぬ事態が起こらないとは言い切れません。お金がかかる趣味がないとはいえ、余裕のある暮らしができるようにある程度は備えておくといいでしょう。 最近は貯金だけでなく、私的年金制度の「iDeCo」や少額投資非課税制度の「NISA」などが気軽にできる老後の資金づくりとして注目されています。自分に適した方法で生活設計を立ててみてください。 出典 公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4)年度 生活保障に関する調査(9,13ページ) 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(18ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部