バターが高いので、価格が安い「マーガリン」にしようか迷っています。健康面でのリスクはありますか?
健康面へのリスクを比較
バターは動物性脂肪が主成分であり、コレステロールが含まれています。一方、マーガリンは植物性油脂が主成分のため、コレステロールは比較的少ない食品に分類されます。コレステロール値が高すぎる状態は、動脈硬化などのリスクを高める可能性があるため、バターを過剰に摂取しないように心がける必要があるでしょう。 一方、マーガリンには「トランス脂肪酸」がバターより多く含まれている可能性があります。農林水産省によれば、トランス脂肪酸の取り過ぎは、血液中のLDLコレステロールを増加させ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させ、冠動脈性心疾患のリスクを高めるとされています。 そのため、マーガリンを選ぶ際は、トランス脂肪酸の含有量に注意を払う必要がありますが、近年では製品中のトランス脂肪酸を減少させたマーガリンも販売されています。
バターに比べお手頃なマーガリンは、トランス脂肪酸の含有量に注意。しかし近年では改善傾向にある
おもに植物油を原料とし、大量生産が可能なマーガリンに比べ、バターの原料は生乳で製造コストが高いため、一般的にマーガリンの方が手に入れやすい価格になります。 バターにはマーガリンよりもコレステロールが多く含まれており、マーガリンはトランス脂肪酸が多く含まれています。節約でマーガリンを使う際には、トランス脂肪酸の含有量が少ない製品を選ぶことをおすすめします。 価格の面ではマーガリンが有利ですが、バターにしか出せない風味もあります。両者を適切に選択し使い分けることで、それぞれの特性を最大限に生かせるでしょう。 出典 一般社団法人 日本乳業協会 農林水産省 食品価格動向調査(加工食品)の調査結果 令和6年7月(7月8日~7月10日)の調査結果(全国平均) 農林水産省 脂質やトランス脂肪酸が健康に与える影響 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部