排水口に捨てた食品「食べてみろ」 “カスハラ”の実態…上司が我慢強要も コンビニは「名札」で対策?
飲食店のケースでは、食事を終えた客に、デザートを持ってきていいか聞くと… 【“カスハラ”実態調査より】 「うるせえ! いま話してるだろうが! てめぇ、ぶっ殺すぞ!」
こう怒鳴りつけられましたが、客に会話をしていた様子はなかったといいます。 また、“セクハラ型”として、客から「勝手に写真を撮られる」、「テーブルに行くたびに腕を触られる」といった事例も報告されています。
こうしたなか、“カスハラ対策”に乗り出す企業も…。コンビニのローソンで、店員の名札に書かれていたのは、名前ではなく「TK」という“イニシャル”でした。 ローソン 人事担当者 「実名を不特定多数にさらすということについての、不安感・負担感が大きい。働きがいとか、働きやすさ、安心してというところを、期待を込めてやらせていただきました」
この取り組みに、客からは容認する声が聞かれました。 コンビニ利用客 「イニシャルであることに、お客さん側としては別に困らないかなと」 コンビニ利用客 「どちらが上とか下とかはないので、お互いに対応できたらいいと思います」
また、ファミリーマートは、本名ではない「仮名」の表記を認めています。たとえば、本名「ふじい」さんが、「さとう」さんと名乗ってもよい、ということに。 こうした企業がある一方で、本来、従業員を守るべき上司に、“裏切られる”というケースも──。 5日に発表された別の民間の調査では、“カスハラ”を上司に報告・相談したものの、「我慢することを強要された」・「相手にしてもらえなかった」といった、いわゆる“セカンドハラスメント”を経験した人が、約4人に1人いたこともわかりました。 (セカンドハラスメント経験:約25.5% パーソル総合研究所調べ「カスハラ被害経験者3000人を対象に調査」)
カスハラを受けても、“あまり上司に相談しない”という20代の男性は… 営業職(20代) 「(上司から)『カスタマーハラスメントって何?』、『自分たちの時は、怒鳴られたのが当たり前だよ』と言われちゃう…というのもあるのかなと」