芸歴36年・磯部公彦「まるむし商店」命名のきっかけは横浜銀蝿だった?
尊敬する先輩、島田紳助さんにかけられた言葉
磯部いわく様々な「偶然」が続いたという36年を振り返り、ある人物に言われた言葉を心に刻んでいる。それは、自身の先輩でかわいがってくれた島田紳助さんがかけてくれた言葉だ。 「『とりあえずボールを全力で投げとけ。そうしたらボールを受ける相手が見えてくるから』と言っておられて。そう考えると漫才や釣り、クレイアニメもそうですけど、やっているうちに見えてくるものがあって、動かないとネタも拾えないし好奇心も生まれないんで」
磯部は「僕の人生は偶然の連続ですわ」と話す。もし会社員時代、別の営業の仕事をしていたら漫才の道に進んでいなかったかもしれない。もし、釣竿をもらわなかったら番組もしていないかもしれない。しかし、それらの偶然もこれまで積み重ね動いてきたことの結果、その「偶然」に出会えたのかもしれない。今でも尊敬する先輩の言葉を胸に、今後も活躍の場を広げてくれそうだ。 ちなみに、妻を喜ばせようと始めたクレイアニメだが、最近は妻からの反応が「不評」だという。「奥さんはいちばんの応援者であって、いちばん厳しいマネジャーなんです」と笑みを浮かべる磯部。どうやら、こちらも「ほめられるまで」長く続けることになりそうだ。 □磯部公彦(いそべ・きみひこ)1958年1月14日生まれ。1983年8月1日に、相方の東村雅夫と漫才コンビ「まるむし商店」を結成し1985年吉本興業に入った。現在はなんばグランド花月での公演のほか、ABCラジオの音楽バラエティ番組「土曜いそべ堂」のメーンパーソナリティなども務める。サンテレビ「The Hit」の司会も放送25年目を迎え、ネットでも配信されるなど人気を呼んでいる。17日には、よしもと祇園花月で「まるむし商店 青春60チケット記念 ネタの大感謝祭 ~元気な若手とネタとコーナーでお祭り騒ぎ!~」に出演する。