芸歴36年・磯部公彦「まるむし商店」命名のきっかけは横浜銀蝿だった?
25年目の釣り番組「The Hit!」の司会も「偶然」がきっかけだった
そして、今や磯部の代名詞のひとつとなっている「釣り番組」も偶然担当することになった。 「オール阪神さんが長年やっている『ビッグフィッシング』にゲスト出演して琵琶湖で大きなブラックバスを釣ったんです。収録後、舞台に戻らなアカンので新幹線で帰ろうとしたら、カメラマンさんがスポンサーさんからもらった釣り道具を持って帰りと言われまして」 しかし、舞台を控え大きな釣竿を持って帰るのは大変。一度は断ったが、カメラマンに「こんな上等な竿を人にあげるというたらいかん」と一喝され、無理に持って帰った。 ただ、せっかくもらった竿を置いておくのはもったいない。そこで、休日に琵琶湖へ再びその竿をもって釣りに行ったところ、再び大きなブラックバスを釣った。「この釣った快感がおもしろくなって」と磯部。その後は、ルアーなども自分で作るようになり完全にハマっていった。 そして、その話を聞いたサンテレビのプロデューサーから「釣りやってるんやって。今度新たに釣り番組をやろう思てるけど司会やってみる」と声をかけられ始まったのが「The Hit!」。放送は今月で1259回を数え、今年で放送25年目となる長寿番組となっている。
クレイアニメにはまって約10年 今では子どもらを対象とした教室の講師に
偶然はさらに続く。その釣りのルアーを手作りしていた時、余った道具で小さなネズミを作ったところ、妻に「かわいいの作れるねんね」と言われた。 磯部はそこから妻にもっとほめられたいという思いから小さな動物を作り続け、ホームセンターで粘土の作品を見かけた。今度は粘土の作品を作って再び妻にほめられ「これが動くようになったらおもろいなあ」と考えたら、友人からクレイアニメを勧められた。 一般的にクレイアニメといえば「ピングー」などが有名だが「妻にほめられたい」一心に磯部はパソコンでの編集を覚え、釣り道具作りで得た技術を生かし、様々な作品を動画投稿サイトで発表していった。 また、クレイアニメにハマっていることをテレビなどで話したところ、そのことが話題となりテレビ局でも特集されたことから、現在では子どもなど家族を対象とした「クレイアニメ」教室の講師も務めるまでになった。