電卓の歴史を変えた⁉ 1972年発売の電卓「カシオミニ」をイメージしたレトロデザインウオッチが登場
カシオクラシックの新作は、1972年に発売された世界初のパーソナル電卓「カシオミニ」をオマージュしたレトロカラーの3モデルだ。価格は各5500円(税込)。 【関連画像】その他の画像を紹介
世界初のパーソナル電卓「カシオミニ」をオマージュしたデザイン&カラー
1972年に世界初のパーソナル電卓として登場した「カシオミニ」は、ワンチップLSIや6桁表示ディスプレイ、シンプルな部品設計により、サイズは当時主流の4分の1、価格は3分の1に抑えた1万2800円で発売された。発表後わずか10カ月で100万台を突破し、シリーズ累計600万台を売り上げる大ヒット商品となった。「カシオミニ」の登場は、電卓をオフィスユースから一般家庭・個人にまで広く普及させるきっかけとなった。この功績が認められ、国立科学博物館が主催の2008年度重要科学技術史資料(未来技術遺産)にも登録されている。
「カシオミニ」のカラー&デザインを80年代から続くCALCULATORスタイルのロングセラーモデル「CA-53」に落とし込んだ。バンドの主な樹脂パーツに再生可能な「バイオマスプラスチック」を使用しており、環境にも配慮している。液晶とテンキーを組み合わせたCALCULATORスタイルのフェイスに、初代「カシオミニ」のデザインモチーフを取り入れている。液晶はグリーン表示の反転タイプを採用し、テンキーの表記は当時と同じフォントを使用している。各キーを格子状のラインで区切った。さらに、右上のモード表記には、電源ランプをイメージした赤を配色。フェイスの上下にホワイトラインを配置するなど、細部に至るまで作り込んだレトロモダンな雰囲気に仕上げている。
カラーバリエーションは3色が展開され、初代カシオミニのブラック(CA-53WB-1BJF)、CM-606のブルーグリーン(CA-53WB-3BJF)、CM-607のアイボリー(CA-53WB-8BJF)がラインナップされている。機能面では、最大8桁までの加減乗除計算ができる計算機能をはじめ、デュアルタイム、ストップウオッチ、アラームなどの便利な機能が搭載されている。1972年の「カシオミニ」をイメージしたレトロなカラーリングとデザインで、幅広いファッションに合わせやすいデジタルウオッチが誕生した。