山下実優 女子選手で初めてDDTユニバーサル王座を獲得「自分で限界決めんなよって」
「プロレス・DDT」(9日、シアトル) 米団体DEFYとのコラボ興行「DDT In Utero」が開催され、メインのDDTユニバーサル選手権3WAYマッチで、東京女子の山下実優が女子選手としては初めて同王座を獲得した。 【写真】マイク・ベイリーをスープレックスで投げる山下実優 王者MAO、挑戦者マイク・ベイリー、山下で争われた一戦は、一進一退の攻防から山下がベイリーにスカルキックをたたき込み、21分25秒、片エビ固めで3カウントを奪取した。 試合後、10日(日本時間11日)のDDT&東京女子&DEFYコラボ大会で山下とのシングルが決まっていたグリング・ロコが現れてタイトル戦を要求し、山下が受諾。ニック・ウェインも挑戦を表明し、山下は「2人まとめてぶっつぶしてやる!」と絶叫したことで、3WAYマッチでのユニバーサル戦が電撃決定した。 山下は「ベイリーとMAOさん、倒し切ったとは言えないけど、勝ったのは私。次、明日?グリンゴとニック?また3WAY?こういう時こそ、自分で限界決めんなよって。明日しっかり防衛して日本に持ち帰って、日本でもたくさん防衛したい」と意気込んだ。 MAOは「世界の山ちゃんが取っちゃったね。負けて悔いのない人としか防衛戦やりたくなかった。山下には負けて悔いないし、明日、グリンゴ、ニックが挑戦する感じになってたし。これも俺が米国にユニバーサル持ってきたから起きた出来事で後悔はないというか。(元パートナーの)ベイリーとユニバーサルやるのも夢だったし。この大会、俺のお手柄みたいな大会で、この大会が開けたのはうれしかったけど、負けて悔しい。山下の行く末を見守りたい気もあるんで、いったんユニバーサルは撤退します」とコメントした。 ベイリーは「山下やMAOは世界で最も素晴らしいレスラーたちだ。肉体的にも精神的にも苦しい時があるが、またDDTの一員として、再びメインで試合できたことに感謝してます」と、敗れたものの喜んだ。 グリンゴは「2人(山下とニック)に一つ質問がある。神の目を見たことがあるか?このベース・ゴッドと闘うことになるんだぞ。明日のワシントンホールでおまえらはとんでもないことになる。DDTよ、新ユニバーサル王者グリンゴ・ロコを迎える準備はできているか?」と自信たっぷり。 ニックは「山下実優は世界一の女子プロレスラー。グリンゴ・ロコは世界一のルチャドール。そして俺が世界一のジュニアヘビー級のプロレスラーだ。それぞれが極めたファイトスタイルで、このシアトルのリングで決着をつけようじゃないか。また明日会おう。新王者となった俺と…」と勝利を確信していた。