そして、石川本人にもシーズン前半を振り返ってもらった。 「最初の方はあんまり良くなかったですけど、前半戦の後半に関しては途中から出ることが増えてそこでしっかり活躍できていたので、まあ、良くなっていると思います」 　 　ペルージャ合流から１カ月で迎えたスーペルコッパでは、途中起用の準決勝でチームを救い、先発フル出場の決勝では２連覇の立役者となりMVPを受賞。強烈なインパクトを残した新天地で初の公式戦だったことに触れ、“最初はあまりよくなかった”？」と問い返してみた。すると、答えは――。 「いやぁ、今の方が全然いいですね。まあ今日（CL４回戦セカンドレグのサンナゼール戦）はあんまり良くなかったですけど、その前（リーグ戦後半１節ヴェローナ戦）とかの方が、（シーズン最初より）僕的には良かったと思っています」 　シーズンを終えた時には、もっともっと驚かされることになりそうだ。 「まずは年内に３試合が残っているので、今はそれが一番大事というか…、12月30日の試合（コッパ・イタリア準々決勝）は特に重要ですね。他の２試合を含め一戦一戦に目を向けて戦っていきたいと思っています」と石川。クリスマス休暇返上で挑むハードスケジュールだが、信頼する専属トレーナーの野口嵩広氏がペルージャ入りしており、さらなるパフォーマンスアップへ向けて心強い味方となりそうだ。 取材・文●佳子S.バディアーリ