海水温上昇に対応 漁獲量増加目指す 洋野町でウニを陸上養殖【岩手】
海水温の上昇がきっかけでウニの漁獲量が減少している問題に対応しようと、岩手県洋野町ではウニの陸上養殖に向けた準備が進んでいます。 県内の沿岸では近年、海水温の上昇によりウニのエサとなる海藻が減少する「磯焼け」が起こっていて、洋野町のウニの漁獲量は5年前と比べておよそ半分まで減少しています。 こうした中、洋野町の水産加工会社北三陸ファクトリーがウニの陸上養殖事業を計画していて、27日は地元の漁業関係者らに向けた説明会を開きました。 陸上養殖は磯焼けの加速を防ぐために駆除、廃棄されていた身の入りが悪く痩せたウニを回収し、良質な餌を与えて人工的に育てる仕組みで、季節を問わず安定して出荷ができるということです。 来年6月ごろ、町内に研究施設を建設する予定で、2026年におよそ50トンの水揚げを見込んでいます。