俳優・山﨑努が闘病を明かした「食道がん」 初期症状や体が痛む部位を医師が解説
食道がんの検査法
食道がんの検査は、主に以下の方法で行われます。 [上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)] 消化器内科で、口から内視鏡を挿入し、食道内部を観察します。検査中に病変が発見された場合は、組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べる生検を行います。基本的には外来で行われます。検査自体は30分程度で終了し、入院は不要です。生検を行った場合は、結果が出るまで数日~1週間程度かかることがあります。 [バリウム検査] 消化器内科または放射線科で、バリウムという造影剤を飲んでレントゲン撮影を行い、食道内部の形状を調べます。病変が疑われる場合は、内視鏡検査で詳しく調べます。外来で行われ、検査自体は15分程度で終了します。入院は不要です。 [超音波内視鏡検査(EUS)] 消化器内科で、先端に超音波装置が付いた内視鏡を挿入し、食道がんの深達度や多臓器への触接浸潤の有無、周囲のリンパ節への転移を調べます。基本的には外来で行われますが、鎮静剤を使用する場合や合併症のリスクがある場合は、短期間の入院が必要となることがあります。
編集部まとめ
食道がんは、初期症状が軽微で気づきにくい病気ですが、早期発見・早期治療が重要です。特に喫煙や過度の飲酒などのリスク要因がある方は、定期的な検診を受けることをおすすめします。また、食べ物が飲み込みにくい、胸やみぞおちの違和感や痛み、声のかすれ、原因不明の体重減少、咳が長引くなどの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 [この記事は、メディカルドック医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております] ※この記事はメディカルドックにて【「食道がん」を発症すると体のどこに「痛み」を感じるの?初期症状も医師が解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
齋藤 雄佑 先生(医師) 日本大学医学部を卒業。消化器外科を専門とし、現在は一般外科、消化管内視鏡検査、生活習慣病を中心に診療を行っている。現在は岩切病院、高砂内科・消化器科クリニックに勤務。日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。