マクドナルドやバーガーキングは? アメリカで最も「不健康な」ハンバーガーが新研究から判明
ファストフードにはもともと健康的なイメージはないかもしれないけれど、何でもほどほどに食べる分には健康に大きな影響を及ぼす可能性は少ない。とは言え、全てのチーズバーガーやポテトフライ、ミルクシェイクが同じように作られているわけではない。そこで、研究者が人気の高いチェーン店をテストして、アメリカで最も不健康なファストフードバーガーを判断した。 【写真】スーパーの「パン」に栄養はない? 栄養士が明かす、「不健康な食品」16 調査はオンラインヘルスケアアプリのPlushCareが行ったもので、アメリカのファストフードチェーン24社のチーズバーガー(各店で最も似ているタイプ)を特定。研究者は各チェーンの栄養成分表を用いて、カロリー、砂糖分、飽和脂肪酸、ナトリウムを保健省の栄養分析法に基づいて比較。その上で、各ファストフードチェーンのアイテムに点数をつけ、それぞれの“不健康点”を合計し、ランクづけした。点数が高いほど、そのチーズバーガーは不健康ということになる。 調査の結果、不健康点50点で、不健康なチーズバーガートップに立ったのがFive Guys。そして、Whataburger、Smash Burger、Carl’s Jr.が続いた。が、Five Guysのチーズバーガーはリストにある他のどのチェーンのチーズバーガーより飽和脂肪酸が73%も多かった。 バーガーキングとマクドナルドのチーズバーガーは不健康点は比較的低く(18点)、どちらも飽和脂肪酸はFive Guysの4分の1以下、ウェンディーズの半分以下だった。 最も不健康ではないチーズバーガーと評価されたのはCulver’sで、17点。が、“不健康度が最も低い”からと言って、バランスの取れた健康的な食事ということではないのを覚えておきたい(Culver’sのButterburgerは、今回用いた評価法では栄養価が高い製品とはみなされない)。
なぜ“不健康”点が重要なのだろう? 管理栄養士で『The Small Change Diet』の著者ケリ・ガンズは、以下の数値が長期的な健康にどのような意味を持つか説明している。 カロリー:過剰なカロリー摂取は過体重につながり、肥満や心臓病、2型糖尿病など慢性疾患を引き起こす可能性がある。 飽和脂肪酸:飽和脂肪酸を過度に摂ると心臓病や高コレステロール、特定のタイプのがんのリスクが高くなる。 砂糖分:食生活で大量の砂糖分を摂ると体内の炎症が増大し、心臓血管病や脂肪肝疾患、様々なタイプの糖尿病のリスクが高まる。 ナトリウム:ナトリウム過多の食品を食べると、血圧上昇や心臓血管病のリスクが高まる可能性がある。 こうしたことを踏まえると、大好きなファストフードはバランスの取れた食生活に入るのだろうかと悩むかもしれない。管理栄養士でアスリートなどにも栄養指導を行う『Devour Your Life』のオーナー、コートニー・ペリテラの答えは「ノー」だ。が、ファストフード店にもチーズバーガーより栄養的にベターなメニューがあることを覚えておこう。代わりに、例えば以下のようなものを選んで。 ・グリルドチキンサンドイッチやサラダ。フライドチキンはカロリーが高く、脂肪分も多い。 ・ポテトフライをやめて、サラダかフルーツを。 ・ドリンクは低カロリーかノーカロリーのものだけに。 ※この記事はPreventionからの翻訳をもとに、日本版『ハーパーズ バザー』が編集して掲載しています。データや研究結果、医師の発言はすべてオリジナル記事によるものです。