BASF、2024-2025年の 自動車のカラートレンド予測を発表: コレクションのテーマは「ROUTING」(最適な経路選択)
総合化学会社BASFは、2024-2025年の自動車のカラートレンド予測及びコレクションを発表した。今年のコレクションタイトルは「ROUTING(最適な経路選択)」でアジア太平洋地域、米州、EMEAそれぞれのエリアのカラーコレクションが発表された。
ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置くBASFはドイツの産業勃興期の1865年に創設された世界最大の総合化学会社。毎年自動車のカラートレンド予測及びコレクションを発表している。今回発表された、2024-2025 年の自動車カラートレンド予測のコレクションのテーマは「ROUTING」(最適な経路選択)で、昨年の明るい色調から落ち着いた感じの色調になった。
通信技術から着想を得た ROUTING(最適な経路選択)
コミュニケーションの方法は日々変化している。人間、AI、デジタル化、サステナビリティなどあらゆるコミュニケーション、情報の扱い方がトレンドを形成する要素であるとすれば、自動車のカラートレンドも同様であるということがわかる。といった考え方の元、通信技術分野の概念であるルーティングに着想を得て今年のトレンドが予測された。
私たちが行ったトレンド観察では、人間あるいは人工知能との間で行われるコミュニケーションや情報の扱い方が、トレンドを牽引する大きな要素であることが分かりました。コミュニケーションは生き生きとし、常に変化し続け、受け手と送り手の相互で受容し合います。まさにカラーも同様です。 BASF 自動車カラーデザインのグローバル責任者 マーク・グートヤール
進化するコミュニケーションの特徴を反映
ROUTINGは、BASF のデザイン専門家による重要な発信に裏づけられた多様なカラーパレットを通じ、進化するコミュニケーションの特徴を示している。今年のトレンドでは、サステナビリティと機能性を主軸に、暗い青みがかったレッドや強い色調のパープルへ変化する、新しいレッドが特徴で、強いエフェクトによるエネルギッシュでダークな無彩色は、ソリッドプラックを超えたダイナミックさが表現されている。また、滑らかなメタリックの質感は、特にハイライトの強い輝度が特徴で、メタリックカラーに新たな輝きを与えている。また、パステルカラーの色域は多様化している。たとえば、すでに市場には、ベージュやライトグリーンの色域、そして珍しい中間色も見ることができる。 サステナビリティと機能性はROUTING の中核をなすテーマであり、カラーの開発には再生可能な材料、リサイクル材料やバイオベース材料を使用し、先進運転支援システム向けに最適化されている。BASF のカラートレンドは、自動車メーカーが、新しいモデルのカラーデザインを行う際に活用されおり、そのトレンド予測は、今後3年から5年の間に市場に現れることになるだろう。
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