【からつボート・ファン感謝3DaysBBT】海野康志郎 10割楽しんで〝運の〟ある男になる
<13日・からつボート・2日目> 運も機力も上向いた。海野康志郎は、セミファイナル10Rで鮮やかなまくり差しを披露。1Mを回るとイン平高奈菜との体重差をみじんも感じさせない走りで、追走を許さず、ファイナルへの切符をつかみ取った。 今大会は前検から、「伸びがちょっとない気がする」と相棒の36号機の物足りなさを嘆けば、さらにトーナメントの枠番抽選は6枠を引き当てるなど不運の連続。初日の選手紹介でも「エンジン抽選と枠番抽選で僕の3Daysはほぼ終わりました」とため息。それでもその後には「残りの1割、頑張って楽しみます」とも付け加えた。
ふたを開けてみると、その1割を最大限に楽しむかのように、トーナメントは3着でクリア。嘆き節が続いた機力も「ほんまに良くなった。感触としてまったく不安はないし、勝負できる足」とファイナルを前に、舟足は十分満足の域に到達した。 迎えるファイナルは4号艇。「感謝の気持ちを持って走ります」とファンへの思いを胸に臨む心づもりだ。選手紹介の最後にはこう締めくくった。「(ファンの)みなさんは10割楽しんでください」。〝運の〟ある男が、最後はVもつかみ自身も10割楽しむシリーズにする。