女子マラソン、パリ五輪代表あと1枠の条件は? 前田穂南が野口みずき超えの日本新で優位に 残す大会は3月の名古屋のみ
◇第43回大阪国際女子マラソン大会(28日、ヤンマースタジアム長居発着) 大阪国際女子マラソンが28日に開催され、前田穂南選手(天満屋)が2時間18分59秒をマーク、19年ぶりに日本記録を更新する快走をみせました。 【画像】MGCでマラソン代表内定を決めた鈴木優花選手と一山麻緒選手 2024年パリ五輪代表の3つの出場枠は、昨秋のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で優勝した鈴木優花選手(第一生命G)と、2位に入った一山麻緒選手(資生堂)がすでに決定。 あと1枠は、MGCで3位の細田あい選手(エディオン)か、今大会と3月の名古屋ウィメンズマラソンの2レースで2時間21分41秒の設定タイムを超えた最速選手が条件でした。 21年の東京五輪代表でもある前田穂南選手は、野口みずきさんが持っていた日本記録を13秒更新。去年の世界選手権マラソン代表の松田瑞生選手(ダイハツ)や佐藤早也伽選手(積水化学)など、有力選手たちに先着する日本勢トップの走りで、前田選手が残り1枠の代表権獲得へ優位に立ちました。 これでパリへの切符は、選考最終レースである3月10日の名古屋ウィメンズマラソンの結果次第。 今回の大阪のレースに出場しなかった選手の中には、MGCで3位の細田あい選手や東京五輪代表の鈴木亜由子選手(JP日本郵政G)、去年の世界選手権代表の加世田梨花選手(ダイハツ)、日本歴代10傑に入る安藤友香選手(ワコール)などが挙げられます。 前回の東京五輪代表の選考(2020年)では、一山選手が名古屋で2時間20分29秒のタイムを出し逆転で代表入り。しかし、今回は2時間18分59秒の日本記録超えが必須となりました。より高いハードルとなった最終選考レースでは、どんな結末を迎えるのでしょうか。 ▽マラソン日本歴代10傑 1位 2時間18分59秒 前田穂南(2024大阪) 2位 2時間19分12秒 野口みずき(2005ベルリン) 3位 2時間19分24秒 新谷仁美(2023ヒューストン) 4位 2時間19分41秒 渋井陽子(2004ベルリン) 5位 2時間19分46秒 高橋尚子(2001ベルリン) 6位 2時間20分29秒 一山麻緒(2020名古屋) 7位 2時間20分52秒 松田瑞生(2022大阪) 8位 2時間21分36秒 安藤友香(2017名古屋) 9位 2時間21分42秒 細田あい(2022ロンドン) 10位 2時間21分45秒 千葉真子(2003大阪)