2024年版 世界最高峰のハイパーカー 「速さ」の限界に挑む “夢” の超高性能車 10選
4. パガーニ・ユートピア
長所:崇高なエンジンとトランスミッションの組み合わせ。軽量。 短所:完売済み。非常に高価。 スペック表を見ただけでも、パガーニ・ユートピアが偉大なる特徴をすべて持っていることがわかる。 メルセデスAMGから調達した6.0L自然吸気V12エンジンを搭載し、最高出力858ps、最大トルク111.8kg-mを発生する。これは前身のウアイラよりも約60ps高い出力だ。 すべてのパワーとトルクは7速MTによって制御される。それでいて車重は1280kgと、マツダMX-5(日本名:ロードスター)より100kgほど重いだけだ。 インテリアは華やかでグラマラスだ。高品質のアナログ・ダイヤル、削り出しのスイッチ類、人間工学に基づいたデザインに加え、1つのアルミニウムブロックから削り出されたモダンなステアリングホイールを備えている。 ユートピアは多くの人にとって夢のようなクルマだが、たとえ億万長者であっても簡単に手に入れられるものではない。 これまでのパガーニ同様、ユートピアは超高級車だ。クーペ仕様はわずか99台しか生産されず、そのすべてが完売している。しかし、コンバーチブル仕様やサーキット走行専用のバリエーションならまだチャンスがあるかもしれない……。
5. ピニンファリーナ・バッティスタ
長所:甘美なステアリングフィール。非常にパワフル。 短所:高価なので幸運を祈るしかない。20分の1の値段で買えるサーキット専用車ほど楽しくない可能性あり。 最高出力1900psを誇るピニンファリーナ・バッティスタなら、その速さについては説明不要だろう。カーボンファイバーを多用しながら、車重2200kgとかなり重いことを考慮してもだ。 バッティスタは、内燃機関が廃止される未来を見据えた、まったく新しい世代の高性能EVである。リマック・ネヴァーラと基本構造を共有し、0-100km/h加速2秒以下、0-300km/h加速わずか12秒という笑えるほどの加速性能を持つ。 同時に、クルマとの一体感もある。3基のモーターのうち、リアに搭載された2基から最偉大1222psを発生させるため、後輪駆動車のようなハンドリングを持ち、サーキットでは自由自在なコーナリングが可能だ。 ステアリングはスムーズかつ正確で、公道では「GT」の名に恥じないパフォーマンスを発揮する。航続距離は最長500kmと謳われ、アダプティブ・ダンパーが乗り心地を改善してくれる。ただし、カーボンファイバー構造がサスペンションからの「ゴツン、ゴツン」という音と衝撃を伝えるため、少々うるさい。 しかし、全体的に見れば、バティスタは不思議なほど魅力が深いクルマである。気に入る点はたくさんあるが、価格を考えればそれも当然だろう。