ママ友の家には「24時間換気」システムがあります。1ヶ月の電気代はやはり高いのでしょうか?
近年、燃料費の高騰による電気代の値上げが続いており、電気代を気にして24時間換気システムを諦めてしまう方もいるようです。 ところが実際には、製品や換気方式が違えば電気代も異なります。今回は、24時間換気システムを導入したときの電気代について解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
24時間喚起システムの電気代は?
24時間換気システムを導入したからといって、電気代が突然高くなるわけではありません。ポイントを抑えていれば、電気代が高くなることを防げる可能性もあります。 ■システム自体に高い電気代がかかるわけではない 全国家庭電気製品公正取引協議会によると、現在の電気料金の目安は令和4年7月22日に改訂された税込31円/kWhです。ここでは、消費電力50Wの換気システムを24時間使用した場合で計算してみましょう。 「0.05kWh×24時間×30日×31円/kWh=1116円」となり、これが1ヶ月の電気料金です。つまり、24時間換気システムを導入したからといって、電気代が家計を圧迫することはまずないと考えられます。 ■換気方式によって電気代の上がり方が異なる 24時間換気システムは、換気方式によって電気代の上がり方が異なります。自然に換気するシステムには電力は不要です。しかし、機械的な換気や熱交換の換気をするときは、ファンやモーターの起動により電気代がかかります。 例えば、戸建て用の24時間換気システムの場合には、表1のような違いがあるので参考にしてください。
出典:三菱地所ホーム株式会社「24時間換気システムは電気代が高い? デメリットを解消するヒント」より筆者作成 電気代が安いのは第2種換気方式、第3種換気方式です。ところが、第2種換気方式は結露が発生しやすく、湿気を取り除く空調機が別途必要になるため住宅には向かず、第3種換気方式は外気が室内に入り込むという特徴があります。 快適さが期待できるのは第1換気方式ですが、他の換気方式に比べて電気代が高くなるというデメリットがあります。24時間換気システムを導入するときは、システムの特徴が電気代にどう影響するかを考えておくことが大切です。